SPECIAL INTERVIEW vol.74
株式会社種清 永井様・柴田様|オフィスデザイン・レイアウト事例
築50年の課題を解決。人と人がつながるオフィスへのリニューアル
担当営業:R. Sakabe / 担当設計・デザイン:K. Li、S. Koyama

お菓子を通じて豊かさを届けるための事業と組織づくりの考え方。
私たち種清は、お菓子の卸売業として、東海地区を中心に中部、関東、関西、北陸へと事業を展開しています。
明治43年(1910年)11月菓子製造業「種清」を創業、後に菓子卸売業となり、お菓子を通じて、生活に豊かさとうるおいをお届けすることを目的として、当社の社是である三つの宝(良きお得意様、良きメーカー様、良き社員)と共に歩んでまいりました。
現在、社員数は約190名。営業部、商品部、物流管理部、情報管理部といった部署があり、それぞれが役割を持ちながら、日々の業務に取り組んでいます。
報告・連絡・相談は、組織として動くための絶対条件で、各部署とのつながりやコミュニケーションの充実は個人間の信頼構築だけでなく、組織の生産性向上に極めて重要だと考えます。
だからこそ、オフィスは作業をする場所というよりも、人と人がちゃんとつながる場所であってほしい。そんな思いは、以前から社内にありました。

築50年の建物が抱えていた課題。リニューアルを決意した理由とは?

2024年から始まったリニューアル計画は、弊社 中部流通センター倉庫と事務所の両方で、3年間のプロジェクトとなります。これまで使っていた事務所については、物流センター(中部流通センター)に併設されていましたので、物流運営が主体となっており、構造的にも働きやすいオフィス環境ではありませんでした。また、築50年を経過している状態で、施設面の課題が多くなっており、今日の職場環境としては適切な状態ではありませんでした。
周辺環境の影響で飛行機が離着陸するたびに大きな音が響く。会議や電話中に相手の声が聞こえなくなり、話を止めてしまう状況でした。
レイアウトの面でも課題がありました。営業部と商品部は階が分かれ、受注センターと発注センターという部署も壁で区切られている。すぐに聞けば済むことでも、わざわざ移動する必要がある。その一手間が、相談を後回しにしてしまう原因になっていました。また、商談や打合せの場所が少ない、個室もないため集中しにくい、事務所が狭く一人当たりのスペースが小さい、収納スペースがない等、業務を運営していくには限界が近づいている状態であったと思います。採用活動の面でも、将来を担う人材獲得を積極的に進めるうえで課題となっていました。
「このままでいいのだろうか?」、「建替え検討を前に進めなければならない時期ではないか?」そんな声が、現場の社員の間で少しずつ共有されるようになっていきました。
構想から実現へ。10年以上温めてきたリニューアル計画の進め方。
中部流通センターのリニューアルについての話は、実は10年以上前から何度も出ていました。ただ、規模やタイミングを考えると簡単には踏み切れず、検討だけが続いていたのが実情です。
大きく動き出したのは、社長がリニューアルを決断したことが大きな転機となりました。そこからは、本当に話が早かったですね。2024年の春頃からプロジェクトが始動して、具体的な検討が始まりました。敷地の使い方や施設のプラン、どんな働き方をしたいのかを一つずつ整理していきました。プロジェクトでは、リニューアルの実現に向けて、短期間で深い議論ができたと思っています。
オフィス設計で最終的に決まったのは、ワンフロア約165坪の3階建てという構成です。現在の従業員数や運営だけでなく、将来の運営スタイルを考えながら、何度もシミュレーションを重ねました。
プロジェクトメンバーは6名。役員、営業、物流、財務といった、方針や予算について、その場で具体的な検討や判断ができるメンバーで構成しました。人数を増やしすぎないことで、話がぶれず、議論をスピーディーに進めることができたと感じています。その分、決まったことは社内にきちんと共有し、意見を取り入れながら進めていきました。
新オフィスの稼働時期を2025年9月と早い段階で決めたことも、プロジェクトを前に進める要因となりました。ゴールが明確だったことで、具体的な議論が活発となり、進捗管理の意識が高まったと感じています。また、リニューアルに向かって従業員が協力して進めることができました。


デザインと実用性を両立。オフィスコムを選んだ理由。
数社と比較しましたが、実は早い段階からオフィスコムさんに「オフィス設計と家具提案にお願いしたい」と思っていました。知ったきっかけはWebの事例紹介でした。事例を見て感じたのは、デザインの良さと現実的な価格感のバランスです。予算もありましたので、高額な家具はできるだけ避けたいと思っていました。見た目だけでなく、ちゃんと使用者のことを考えて設計している会社だな、という印象でした。もちろん、他社も比較検討しましたが、第一印象に加えて問い合わせ時の対応も素晴らしかったのでお願いすることにしました。
実際にやり取りを始めてから、その印象はより強くなりました。オフィスコムさんは、こちらが要望を伝えると、すぐに案を返してくれました。完成形をイメージしやすく、打ち合わせもスムーズに進めることができました。オフィスづくりは考え始めると迷いのループになるので、このスピード感はとてもありがたかったです。
その流れで、内装工事の計画と並行して、家具やレイアウトの検討をオフィスコムさんと進め、施工会社も参加し、細かな調整を重ねていきました。カーテンや床デザイン等の施工会社と、オフィス設計を担当するオフィスコムさんと連携しながら一緒に検討を進めたことで、統一感のあるオフィスが実現できたと思っています。
また、家具だけでなく空間づくりのトータルで対応いただけるオフィスコムさんにお願いしたことで、効率的にオフィスをつくることができたのだと思います。
さらに、何度もショールームに伺って、現物を見ながら打合せさせてもらいました。机や椅子のサイズ感、色味、座り心地をその場で確認できたことで、完成後のイメージ違いがほとんどありませんでした。

目指したのは「人がつながるオフィス」。

一番大切にしたのは、社員同士のつながりです。営業部と商品部など、関連部署をできるだけ同じフロアで仕事ができるようにしました。ちょっと聞きたいことを、その場で聞ける距離感をつくりたかったんです。
採用のことも強く意識しています。人と人がつながる環境は、既存社員だけでなく、これから入社する人にとっても重要だと考えています。これから一緒に働く人にとって、オフィスは会社の第一印象になります。ここで働く自分を想像できるかどうか。その視点も大切にしてきました。
働きやすさと快適性を追求。空間づくりでこだわったポイント。
配線は床下にまとめました。視界にコードが出ないだけで、空間の印象はずいぶん変わります。
私たちはデザインだけでなく使い勝手を重視していましたが、さりげないデザインと配色の組合せでたくさんのご提案をいただき、その中から統一感のある家具を選定することができました。また、配色については、産業医より”オフィス緑化”が視覚疲労の軽減、従業員の健康状態に良い影響を与えるとの指導を受け、グリーンを重視したデザインと家具を選定しました。
個室の商談室は9室で、商談や社内会議が重なっても困らないようにしています。個室で遮音も考慮していますので、機密性が確保されています。営業部には個室ブースを採用しました。また、リモート会議やリアルな会議を円滑に進めることができるMAXHUBもご提案頂き、活用しています。利用者からも好評です。
休憩スペースについても、リラックスして過ごせるようにと、使い方をイメージしながら考えました。誰かと話しながら過ごす人もいれば、一人で過ごしたい人もいる。そのどちらもが、リラックスできる仕事のオフ時間になっていると思います。利用者からの評判も良く、安心しています。


リニューアル後に生まれた変化と効果。
関係部門がワンフロアになったことで、社員同士の会話が増えました。ちょっとした確認がその場でできるのは本当に助かります。デスクレイアウトにもゆとりが生まれ、働きやすいオフィスが実現できたと思っています。
また、営業部ではフリーアドレスを取り入れたことで、整理整頓やペーパーレス化も進んでいます。今まで取り組みたいと思っていた仕組みづくりも環境が整わなければできなかったため、この機会に社内ルールの見直しも進めています。

「話しかけやすくなった」社員から寄せられた声。

社員からは、話しかけやすくなったという声をよく聞きます。これまで接点の少なかった部署同士でも、自然と会話が生まれるようになりました。昼食を以前よりもさまざまなメンバーと取るようになった、という話もあります。
椅子や机についても評判は上々です。長時間座っても疲れにくくなり、働きやすさを実感している社員が増えています。メッシュタイプの椅子をご提案頂きましたので、夏場の通気性、暑さによる不快軽減にも期待しています。
オフィスづくりを振り返って。成功を支えたチームワーク。
今回のオフィスづくりを振り返って、一番に感じるのは、携わっていただいた関係会社とのチームワーク、従業員の協力の大切さです。オフィスコムさん、施工会社、従業員がリニューアルの理解を深めて、協力して進めることができました。それぞれの立場で役割を果たしたことで、計画通りにプロジェクトを進行させることができました。
結果として、オフィスづくりそのものだけでなく、働き方やコミュニケーションを向上させる職場作りについて見直す良い機会になりました。新オフィスのリニューアルプロジェクトを良い形で終えられたのは、関わってくれた方全員のおかげだと思います。今後も事務所機能をさらに高められるように取組んでいきます。新物流センターのリニューアルは進行中なので、稼働に向けた準備を進めます。新物流センターオフィスや休憩スペース等では、オフィスコム 酒部さんには、引続きのご協力をお願い致します。


これからオフィスづくりを進める企業へのメッセージ。
オフィスづくりを考えるなら、「何を一番変えたいのか」と「使い勝手の良いオフィスづくり」を最初に考えることが大切だと思います。目的がはっきりしていれば、判断もしやすくなります。
また、パートナー選びも重要です。今回私たちは、こちらの考えをきちんと受け止めたうえで、提案をスピーディーに出してくれるオフィスコムさんや施工会社がいたことで、やり遂げることができました。
オフィスづくりは人と人とのつながりをより深いものにするプロジェクトです。信頼して二人三脚で進められるパートナーを選ぶことをおすすめします。

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