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私のオフィスづくり体験談SPECIAL INTERVIEW

SPECIAL INTERVIEW vol.75

株式会社総合オリコミ社様|オフィスデザイン・レイアウト事例

理想か現実か ― 業務特性から導いたオフィスリニューアルの最適解

担当営業:S. Yatsuzuka / 担当設計・デザイン:M. Goda

株式会社総合オリコミ社様 インタビュー

事業概要と業務特性 ― 高頻度・高精度が求められる販促支援体制

弊社は1975年の創業以来、流通小売業(ホームセンター、ドラッグストア、スーパーマーケット)を中心とした販促支援を展開しています。主力である折込みチラシなどの紙媒体に加え、近年ではWeb・SNS運用、動画制作といったデジタル領域まで、販促活動をトータルにサポートしています。
現在は、パート社員を含め200名以上の体制を構築。大量かつ高頻度の販促物を、正確かつ安定的に制作・運用できる点が強みです。

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リニューアルの舞台裏 ― 老朽化対策と働き方の最適化

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リニューアルの直接的なきっかけは、経営者からの「フロアをより使いやすくできないか」という提案でした。当初はソファやテーブルなどの什器の入れ替えといった部分的な改善を想定していましたが、制作部全体の生産性や働きやすさを考えると、部分的な改善に留めず、フロア全体を業務特性に合わせて見直す必要があると考え、全面的なリニューアルを提案しました。
その背景にあったのは、築40年近い社屋の老朽化と、制作業務を取り巻く環境の変化。今回改修した2階フロア(制作部、ウェブ事業部、システム課)の業務は、8~9割がデスクワーク。かつて必要だった大型の現像機やフィルム出力機は姿を消し、現在はパソコン中心の環境へと移行しています。この変化に合わせ、限られた空間を再構築することが、働きやすさや生産性の向上につながると判断しました。
一方で、「仕事を止めない、お客様に迷惑をかけない」という理由から、検討開始から実施までには少し期間が空きましたが、慎重に準備を進めたうえで実行に至りました。

オフィス刷新における4つの設計要件 ― 「機能」と「情緒」の再定義

今回のプロジェクトでは、単なる改修に留まらず、オフィスの役割を以下の4つの観点から定義しました。
1つ目は生産性向上です。既存のシームレスな空間構造を活かしつつ、より集中しやすく、効率的にアウトプットを高められる環境へのアップデートを目指しました。
2つ目は社員の満足度向上です。長時間を過ごすオフィスだからこそ、清潔感と快適性を高めることで、モチベーションの維持向上に繋げようと考えました。
3つ目はコミュニケーションの促進です。かつては電話が主な連絡ツールでしたが、現在はチャットツールが主流となりフロアは比較的静かな状態です。仕事環境としては好ましい反面、もう少し自然に会話や活気が生まれる環境づくりを重視しました。
4つ目は企業イメージの向上です。クリエイティブな業務を担う会社として、取引先や求職者である学生の方たちに対して、「仕事を発注したい」「ここで働きたい」と感じていただけるような魅力的な企業として認識される空間づくりを重視しました。
これらの4つの要件を明確に定めたことで、リニューアルを単なる改修ではなく、業務特性に合った環境整備の施策として位置づけることができました。

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働き方と空間の最適解 ― 自席集中と“余白”の両立

検討段階では、流行のフリーアドレスやABWといった先進的なオフィス事例も検討しました。しかし、Macに複数の大型モニターを接続する制作業務の特性を考慮すると、移動を伴うスタイルは効率を下げてしまいます。他社見学も経て出した結論は、「トレンドに依存せず、業務に最適化させる」こと。生産性を最優先し、あえて自席中心の執務環境を維持する選択をしました。
一方で、課題だったコミュニケーション活性化については、オフィスコムさんと協議をし、空間に自然と会話が生まれるような「余白」を設計に取り入れて解決を図りました。具体的には、エントランス付近にカウンターや円形ソファを配置し、偶発的な会話が生まれる仕掛けを導入。また、デザイン面でも社員アンケートを実施し、人気の高かった「インダストリアル調」に「ナチュラル」を組み合わせた、社員にとって親しみやすく、落ち着いて過ごせる空間を目指しました。

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運用の効果 ― 「静寂」を緩和し、部署を越えた交流を生む

リニューアル後、フロアには明らかな変化が現れました。
執務エリアでは高い集中力を維持できる一方、休憩時には共有スペースに人が集まり、キャスター付きテーブルを囲んで賑やかに昼食をとる姿が見られるようになりました。また、新たに設置した3台のスピーカーから流れるBGMは、フロアの「過度な静寂」を緩和。静かすぎて話しにくいという心理的障壁が取り払われ、相談や雑談がスムーズに行える環境になりました。個人ロッカーの導入によりデスク周りの整理整頓も進み、視覚的なノイズが減ったことも生産性向上に寄与しています。

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パートナーの評価ポイント ― 提案力と施工品質による信頼性

プロジェクト全体を通じて、パートナーとの連携は非常にスムーズに進行しました。
今回、複数の施工業者からオフィスコムさんを選んだ決め手は「圧倒的な安心感」です。
初期提案から弊社の意図を的確に汲み取ったプランが提示され、大きな手戻りもなく意思決定を行うことができました。私たちも日々制作に携わっていますので、同じ作り手として、パースの描き直しがどれほど大変か理解したうえで要望をお伝えしていましたが、打合せの段階からこちらの意図を的確に汲み取っていただき、大きな認識のズレなく進めることができました。
また、施工面においても現地調査の段階から専門の職人を伴い、弊社の複雑なネットワークインフラまで緻密に確認。職人の方を交えて専門的な視点で確認いただいたことで「この専門性の高さなら、複雑な要望も任せられる」と確信しました。

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リニューアルによる波及効果 ― 社内外に広がるポジティブな反響

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リニューアルの効果は予想以上でした。他拠点の社員からも「私たちのフロアも改装してほしい」と声が上がるなど、組織全体のエンゲージメント向上に繋がっています。
特に採用面での効果は顕著です。来訪した学生の方々の反応が明らかに変わり、自信を持って自社を案内できるようになりました。今後、企業イメージの向上が採用活動における印象向上や応募者との接点づくりにも良い影響が出てくることを期待しています。また、取引先の方々をお迎えする際にも、この空間なら自信を持ってご案内できると感じています。

未来への投資 ― 環境を活かし、次世代のリーダーを育てる

今回のプロジェクトは、この社屋を建てて以来の変化であり、会社としても大きな節目になりました。多くの関係者の協力を得ながら形にできたことに一定の手応えを感じています。
しかし、大切なのは「作って終わり」ではなく、この環境をどう組織成長に繋げていくかです。
オフィス環境を単なる設備としてではなく、組織成長の基盤として活用していくことが今後の課題です。現在は、若手社員を中心とした環境整備チームを立ち上げ、主体的な改善活動を推進しています。この取り組みを通じて、若手社員が自分たちの職場を自分たちで良くしていく意識を持つきっかけにしたいと考えています。
リニューアルを検討されている方へお伝えしたいのは、「現場のリアル」に寄り添い、共に最適解を探してくれるパートナーを見つけること。それが、投資を成功させる最短ルートだと確信しています。

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