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私のオフィスづくり体験談SPECIAL INTERVIEW

SPECIAL INTERVIEW vol.80

株式会社ラインズオカヤマ 難波様・松井様|オフィスデザイン・レイアウト事例

オフィス移転で採用を強化!学生が集まる空間づくりの事例

担当営業:N. Morimoto / 担当設計・デザイン:R. Iyota

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教育×ICTで現場を支える事業内容と一貫サポート

教育現場のデジタル化を支えるパートナーとして、30年以上の実績を持つ株式会社ラインズオカヤマ。学校現場におけるパソコンやタブレットの導入にとどまらず、ICT環境のトータルサポートを行っています。同社の強みと日頃の取り組みについて話を伺いました。

難波様: 弊社は教育とICTに特化しており、学校でパソコンが1人1台になるずっと前から、30年以上にわたって教育現場とコンピューターに関わる事業を続けています。現在、私たちの取り組みには大きく分けて5つの柱があります。①環境を考えるコンサルティング、②機器の物販、③構築・設定、④保守・維持管理、そして現在最も注力している⑤アフターサービスです。機器を納めて終わりではなく、先生方にどう使ってもらうかをしっかりサポートし、「先生の仕事が少し楽になり、子どもたちがもっと学びやすくなるように」と日々伴走しています。この5つのプロセスを一社で一貫してカバーできる会社は非常に少なく、少しでも教育への貢献になればと日々取り組んでいます。

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老朽化対応とエリア拡張を見据えた岡山移転の背景

本社を岡山県備前市に置く同社が、なぜ岡山市内という都市部に新たな拠点「L-LINK」を設立することになったのでしょうか。そこには事務所の老朽化対応だけでなく、今後の事業エリア拡大を見据えた明確な営業戦略が存在していました。

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松井様: 理由のひとつは、老朽化していた倉敷事務所の移転です。手頃な物件が倉敷駅周辺で見つからなかったことに加え、現在、広島、兵庫、香川など県外への営業活動に注力しており、岡山市内に拠点があった方が営業効率が格段に良いと考えたことが背景にあります。また、県外のメーカー様やお客様をお迎えする際も、新幹線が停まる岡山駅から徒歩圏内の方がアクセスしやすく、打ち合わせや移動の利便性を最優先に考慮し、この立地を選びました。

採用難を突破する岡山駅前の立地とハブ拠点戦略

営業効率の向上と並び、新拠点「L-LINK」の設立において最大の目的となったのが「人材採用」でした。地方都市ならではの採用課題を抱えていた同社が、駅前立地に求めた役割について詳しく語っていただきました。

難波様: 業務面に加え、もう一つの大きな理由が「採用」です。備前市に本社があると言うと、学生さんから「備前ってどこですか?」「どうやって通うのですか?」と聞かれ、勤務地が大きなハードルになっていました。実際に選考が良い形で進んでも、勤務地を理由に辞退されてしまうケースが何度もあったのです。特にIT分野の人材は都市中心部に集まりやすい傾向があります。地方からさらに郊外へと人を呼ぶのは非常に難易度が高く、会社の将来を左右する人材を確保するためには、岡山駅近くに拠点を持たなければいけないというのはここ数年の切実な課題でした。

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「脱・会社っぽさ」で学生の憧れを生む空間設計

オフィスづくりにおいて提示されたテーマは「学生が憧れる空間」。従来のオフィス概念を覆し、若手人材を引き付けるためのデザインコンセプトはどのように生まれたのでしょうか。

難波様: いわゆる「会社っぽさ」をなくしたいと考えました。整然とパソコンデスクが並んでいるだけのオフィスは、今の若い世代にとって魅力的だろうかと考えたのです。
採用活動の中で「リモートワークはできますか?」とよく聞かれるように、今の学生や求職者は自由な働き方を重視しています。弊社でもリモートは導入していますが、一方で「対面だからこそ生まれる価値」も大切にしたいと考えました。四角い机に並んで堅苦しく話すのではなく、お茶を飲みながら「最近どう?」と肩の力を抜いて雑談でき、自然な対話が生まれるカフェのような空間をイメージしました。ここで社員が活き活きと働く姿を見ることで、オフィスを訪れた学生が「ここで働く自分」を自然にイメージでき、将来像を投影できるような体験価値を提供することが、今回のオフィスデザインにおける最大のテーマでした。

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アイキャッチ抜群の外観がもたらす認知拡大効果

多くの学生が行き交うロケーションを活かし、通りかかる人々の視線を引きつける外観デザインを採用。一見オフィスには見えない謎めいたファサードが、自然な認知拡大とブランディングを生み出しています。

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難波様:朝の通学時間になると、ここは学生さんの自転車が3列になって、途切れることなく通り過ぎていきます。まずは駅から歩けること、そして学生の目に留まる場所がいいと考え、この立地を選びました。
外観については、設計の方に「一目見ただけでは何屋かわからない空間にしてほしい」とお願いしました。カフェなのか、サロンなのか、「入っていいのかな?」と足を止めたくなるミステリアスな雰囲気を狙いました。実際、工事中から「何ができるんですか?」と何人にも聞かれましたし、オープン後も窓を覗き込む通行人が絶えません(笑)。

松井様: 外からの視線を意識した設計にしたことで、通行人の方も興味を持ってくれている手応えはあります。まずは「ロゴや名前だけでも記憶していただければ」という日常的なブランディング効果を狙っており、地域に向けた第一段階の認知拡大施策として非常に満足いく仕上がりになっています。

コミュニティを生むイベント空間と遠隔施錠システム

新オフィスは、社外の教育関係者が集う交流の場としても活用されています。コミュニティ空間として柔軟な貸し出しを可能にする遠隔施錠システムについて伺いました。

難波様: 先日開催したイベントでは、先生方が自作の教育アプリを発表し、まるで居酒屋のように和気あいあいと意見交換をされていました。オリジナルの「ITカルタ」も皆さん楽しんでくださり「意外と知らなかった!」と大いに盛り上がりました(笑)。ここは商業店舗ではないため時間の制限がなく、時間感覚を忘れて没頭してしまうほど充実したコミュニティの場になっています。

松井様: 気軽に集まれる手頃な広さのスペースができた意義は非常に大きいです。弊社が音頭を取ればこれだけ人が集まるということは、先生方もこうした交流の場を求めていたのだと実感しています。すでに3回ほど開催しましたが、初回は夕方6時から始まって、気が付けば4時間が経過するほど夜遅くまで盛り上がりました。
また、この場所をより柔軟に開放できるよう、ラウンジ部分だけセキュリティを解除できるように設計してもらいました。休日や夜間でも、社員が立ち会うことなく遠隔操作とカメラの確認だけでスペースを貸し出せる仕組みを整えています。

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調光フィルムと洗練された照明が魅せる仕掛け

学生の憧れを「ここで働きたい」という親近感に変えるため、演出と機能性を両立させた最新のインテリア設備を採用。執務エリアとオープンエリアの切り替えをスマートに行う工夫が施されています。

難波様: こだわったのは、空間づくりそのものです。ラウンジには、夜はバーにも見えるようなシックな雰囲気を演出する調光ライト、黒で統一したスタイリッシュなスケルトン天井など、洗練された雰囲気を意識しました。
最も特徴的なのは、執務室との間を仕切るガラスパーテーションです。普段はオープンに働く姿を見せたいですが、機密性の高い業務も扱うため、視線を遮りたい時はスイッチひとつで瞬間的に不透明になる調光フィルムを採用しました。採用面接などで訪れた学生に、飾らない社員の日常の姿を見てもらうことで、「自分もここで働いてみたい」と将来のイメージを具体的に描きやすくしています。
また、執務室に設けた造作棚は、会社のコンセプトや最新の教育に関する書籍などを並べて、ショールームのように窓際を使いたいと考えています。今はまだ寄贈された本を置いているくらいですが、これから何を置いたらいいか考えながら、少しずつ場所を育てているところです。

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12名の社員による客観的評価表を用いたコンペ選定

オフィスパートナーの選定にあたり、同社は3社によるコンペティションを実施。主観や直感に頼らず、独自の採点シートを作成して社員参加型の公平な評価を行いました。

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難波様: パートナー選定では、感覚だけで決めるのではなく、あとから「それぞれの提案のどこが良かったのか」を冷静に振り返りたかったからです。私たち自身、日頃から入札やコンペに参加する立場として、「誰がどうやって決めたのか」分からないまま、感覚任せに決定されることに疑問を感じていました。そのため、今回はデザインや使いやすさに加え、対外的な発信力、社員増員やイベントへの対応性、費用、納期などを細かく点数化できる評価表を用いました。

松井様: その評価表を用いて3社によるコンペを行い、各部署の若手社員を含む12名ほどの社員で評価しました。その結果、総合点が最も高かったのがオフィスコムさんでした。中でも、デザインや設計から施工まで窓口が一本化されていた点や、提案内容と費用のバランスが優れていたことが決め手となりました。

若手社員の支持が後押ししたダークウッド調のデザイン

提示された提案は、これまでの同社のイメージを覆すダークトーンのモダンなデザイン。社内での戸惑いを乗り越え、採用ターゲットである若手社員の声を最優先にした意思決定のプロセスとは。

松井様: 弊社のコーポレートカラーは「緑」であるため、他社様からは学校や保育園に寄せたような明るくナチュラルなデザインが提案されました。その中で、オフィスコムさんの提案は、それまでの本社イメージとは一線を画す ”ダークウッド調のシック” な空間でした。純粋にかっこいいと思いましたが、社内からは「自社らしくないのでは」「少し攻めすぎではないか」という声も上がりました。

難波様: 確かに戸惑いはありましたが、若手社員たちは「めちゃくちゃかっこいい!」と大絶賛でした。これから若い世代が集まる場にしたいという明確な目的があったため、若手社員の意見を採用したいと考えました。私たちが見慣れている教育現場のデザインを踏襲するのではなく、会社のステージを次の段階へと変えていく挑戦として、あえてこのデザインを選びました。

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1ヵ月の短工期を叶えたワンストップ施工と安心対応

わずか1ヵ月余りという極めてタイトなスケジュールの中で進められた施工プロジェクト。ワンストップ体制だからこそ実現できたスピード感と、引き渡し後のアフターフォロー体制が高く評価されています。

難波様:事前にパースで見ていた空間がそのまま形になり、まずは安心しました。かっこいい空間になったので、お客様や採用候補者を「ぜひ一度見に来てください」と自信を持ってご招待できるようになりました。 今回のプロジェクトでは、オフィスコムさんの担当者やデザイナー、施工に携わった方々の間に信頼関係があり、チームワークの良さを感じました。ですので、私たちも安心してお任せできましたし、本当に良いご縁に恵まれたと感じています。

松井様:工事は1ヵ月余りという短期間で完了し、完成後も丁寧にアフターフォローしていただいていることから、改めてオフィスコムさんに依頼してよかったと実感しています。私たちが思い描いていた通りの空間が完成し、コンペで選んだ社員たちの評価は間違っていなかったと確信しています。 完成後は来訪者から「施工業者はどこですか?」と尋ねられる機会も多く、自信を持ってオフィスコムさんをお勧めしています。

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職住近接と部署間コミュニケーションが加速した成果

新拠点「L-LINK」の運用開始により、社員の働き方や意識に大きな変化が定着。快適な職場環境がモチベーション向上を引き出し、部署の垣根を越えたコラボレーションを生み出しています。

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松井様: ここには古い倉敷事務所からメンバーが移ってきたのですが、以前は駐車場から距離があるなど不便が多くありました。新オフィスはアクセス良好で利便性が高く、あまりの働きやすさにオフィスの近くに引っ越した社員がいるほど生活環境にも良い影響を与えています。

難波様: 空間のゾーニングが非常に優れており、オンライン会議中や作業中でもお互いの音が邪魔にならず、快適に仕事ができています。また、備前本社もフリーアドレスですが、部署ごとの縦列で動きが限定されていました。しかしL-LINKはハブ拠点として機能しているため、「今日は岡山の仕事をしよう」と、さまざまな部署のメンバーが自然と集まってきます。岡山の中心にこうした拠点ができたことで、以前は限定的だった部門間の交流や雑談が、自然に生まれるなど、社内にも良い波及効果が生まれています。

教育と地域をつなぐ持続可能なコミュニティ拠点へ

単なる営業拠点やオフィスにとどまらず、地域社会や教育の未来を照らすオープンイノベーションの場として、「L-LINK」はこれからの成長に向けた進化を続けていきます。

松井様:丹精込めて作り上げたこのオフィスを、社員が執務を行うためだけに使うのは非常にもったいないと感じています。すでにスタートしている教育イベントに加え、今後は地域住民や教育関係者の方々に向けたオープンな交流拠点として、さらに幅広くご活用いただきたいと考えています。

難波様:その通りですね。「L-LINK」という名の通り、この場所を軸として人・企業・街・教育の新たなつながりが広がっていくことを強く期待しています。最新の教育イノベーションやICT活用を発信する拠点として、地域の皆様とともに、この空間を大切に育てていきたいと考えています。オフィスコムさんのデザインと設計力のおかげで、私たちの未来に向けた第一歩を最高の形で踏み出すことができました。

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