SPECIAL INTERVIEW vol.50
税理士法人烏丸会計事務所 代表社員 / 税理士 堀井 様｜オフィスデザイン・レイアウト事例
会議室を中心とした回遊動線と顧客に安心感をもたらすデザイン
担当営業：N. Matsui / 担当設計・デザイン：K .Li
事業内容を教えてください。
中小企業の税務面での顧問業務や、相続税・贈与税など個人資産に関する税務のサポートなど、税理士業務全般に対応しています。また、「京都創業支援サポートセンター」を立ち上げ、スタートアップ企業などの創業を支援しています。相談に来られる方の年齢は幅広く、若い方はもちろん、シニアの方がセカンドキャリアとして起業されるケースも多いため、長年にわたってさまざまな企業とお付き合いをさせていただいた私たちの経験を活かし、創業融資や税務調査など税務面から経営をサポートしています。
オフィス改装のきっかけを教えてください。
以前の事務所で使用していた什器が消耗して入れ替えが必要になったため、全面的なリニューアルを検討していました。加えて、この数年でテレワークを推進してきたことで、オフィスへのスタッフの出勤率が以前と比較して3割ほどに減っていました。そこでこれを機に、フリーアドレスなどの新しいオフィスのあり方を取り入れつつ、より省スペースでかつ最新の通信設備に対応したビルに移転することにしました。
オフィスコムに改装をご依頼いただいた理由はなんですか？
内装工事だけではなく、デザインやオフィス家具も含めてトータルで相談にのってもらえる会社をインターネットで探し、ヒットしたのがオフィスコムさんです。不動産会社からも内装業者を紹介してもらったので、オフィスコムさんと合わせて二社に見積もりとプランの提案をお願いしました。
2ヶ月ほど両社とのやりとりを通じて私のイメージを伝え、プランの修正を重ねてもらい、大枠のプランが固まったところで二社を比較し、最終的にオフィスコムさんにお願いすることを決めました。
決め手はなんですか？
一つはデザイン性ですね。エントランスや会議室の洗練された雰囲気など、細かなところにまでこだわってプランニングしてくれました。「会議室がほしい」「小さい来客スペースがほしい」「フリーアドレスでデスクはいくつ必要」など、両社に対して私が伝えた希望は同じだったのですが、全く違うプランが返ってきたのが面白いと感じました。
しかし実は、初回に提出されたオフィスコムさんのプランは、その段階では満足いくものとは言えませんでした。ですが担当の方に「話し合う中で必ず理想に近づけていけるので、要望や感想をどんどんおっしゃってください」と言われたのです。この人なら、最後の最後まで向き合ってより良いプランを作り上げてくれるだろうという可能性を感じたことも、オフィスコムさんを選んだ大きな理由です。
デザインではどのような点にこだわりましたか？
お客様をお迎えするにふさわしいエントランスと会議室が最も重視したポイントです。相談に来られる方はご年配の方も多いため、カジュアルな雰囲気よりも安心感や安定感を演出したいと思いました。私が抽象的なイメージを伝えると、エントランスはブリックタイルを一面に貼った高級感のあるデザインに仕上げてくれました。
会議室は、お客様の大切な会社や資産についてお話いただく場所なので、防音性が必要であることはもちろん、リラックスしていただける心地よい空間にしたいと伝えました。当初は開放感のある全面ガラス張りを希望していたのですが、施工上の問題があったので、一部だけガラスにして開放感を出してもらいました。ただ、壁一面をガラスにすると、室内の雰囲気が隣接する執務スペースにダイレクトに伝わりすぎるのでは、という提案を受け、腰までは壁にすることに。開放感がありながらも落ち着いて話ができる空間になったと思います。アクセントクロスやデスク、チェアの雰囲気も重厚感があって良いですね。
レイアウトの提案はいかがでしたか？
「省スペース」をポイントに選んだ場所なので室内は広くないのですが、通路も確保しながら、書庫やコピー機など必要な什器を全て置けるようにレイアウトしてくれて、会議室を中心としたスムーズな回遊動線が実現しました。工事中も担当の方が何度も現場に足を運んでくれて、「反対側が狭くならないように、この壁はこの位置で」という数センチ単位のバランスを考えた上で作業をする人に指示を出して微調整を重ねてくれましたね。
執務スペースについては、スタッフからフリーアドレス制に対する賛否両論があったため、中央にフリーアドレスの長机を置き、両サイドに固定席を希望する人のためのデスクを設置するという折衷案になりました。オフィスコムさんには、フリーアドレスにするならPCなどを入れておけるプライベートロッカーがあると良いと提案してもらい、スタッフ専用のスタイリッシュなロッカーも導入しました。廊下と執務スペースの間仕切り代わりにもなり、室内が外から目隠しされています。
私やスタッフからの多くの要望が入り混じり、限られたスペースでその全てを実現するのは大変だったと思いますが、空間を最大限に活かして、スムーズな動線や遊び心を取り入れながらゆとりのある会議室やロッカー、書庫など、必要な要素を全てきれいに収めてくれました。おかげでどこにいてもリラックスできるオフィスになったと思います。
今後のビジョンを教えてください。
事業では、引き続き税理士業務をしっかりと続けていくと同時に、スタートアップの起業支援でより多くの方のサポートに努めていきたいと思います。また、スタイリッシュなオフィスが完成したので、自信を持って次世代を担うスタッフを募集したいと思います。税理士の道を進みたいと考えている若い方にオフィスを使ってもらう日が楽しみです。
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