働き方を改善するオフィスデザイン!社員満足度を上げるポイントや事例を紹介

   
働き方を改善するオフィスデザイン!社員満足度を上げるポイントや事例を紹介

「オフィスのデザインを考える」と一口に言っても、単に空間のビジュアルを決めることを表すのではありません。

日本オフィス家具協会 (JOIFA)が実施した「企業ヒアリング報告書」によると、オフィス環境改善(20%)が、2019年4月から施行されている働き方改革において意識した、最も多い回答として取り上げられました。

「企業ヒアリング報告書」

「企業ヒアリング報告書」日本オフィス家具協会 (JOIFA)

オフィスのデザインは、社員の働き方にまで影響を及ぼし、社員がより高いパフォーマンスを発揮するという目的のためにも欠かせない手段となっています。
もはや、オフィスをデザインすることは、社員の働き方をデザインするとも言えるのです。

そこで本記事では、オフィスのデザインをする上でのポイントを抑えた上で、オフィスのデザインが優れている事例を紹介していきます。

貴社が本当に必要としているオフィスを、的確にイメージできるようになる一助となれましたら幸いです。

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オフィスデザインが企業に与える効果とは?

もし、オフィスのデザインにこだわりがなく、入居したときのまま何気なくオフィス家具を設置しているだけの状態であるならばそれは企業にとって大きな損失と言えます。

オフィスデザインが社員や企業に持たらす効果には計り知れないものがあり、社員の高いパフォーマンスを引き出す一つの手段となります。本章ではまず、オフィスデザインのメリットについて、詳しい内容を見ていきましょう。

発想力を与える

イノベーションを起こすことによって、多様化する消費者ニーズを客観的視点から的とらえることができ、ニーズに沿った価値を提供することにつながるからです。 オフィスをデザインすることで、イノベーションを起こすための発想力を育む効果が期待されます。

洗練されたデザインのオフィス環境で日々の仕事に取り組む場合、発想力と同時に感性も磨かれます。より豊かな感性を兼ね備えるほど精神的余裕が生まれ、仕事に対しても余裕をもって取り組むことができるようになります。

モチベーションを高める

多くの社員は、オフィス環境が仕事の成果やモチベーションの向上に影響を与えると答えています。

日本オフィス家具協会による「オフィスワーカーから見た、オフィス環境ニーズのトレンド」では、オフィス環境の良し悪しが仕事の成果に直結すると答えた社員が約65%という結果も出ており、オフィスデザインの社員に与える影響の大きさは決して無視できないでしょう。

社員のモチベーションは企業の業績や生産性に大きく関わってきます。殺風景なオフィス環境で日々の業務を行うよりも、想像力を引き立てるようなデザインのオフィスはモチベーションを向上させることができます。

企業のブランディングにつながる

上記は、よくある工場のイメージを払拭したいとのご要望から、会議スペースの壁一面をガラスパーテーションで施工した例です。デザイン性と開放感が高まり、洗練された空間を演出しています。

他企業のオフィスでは見ることのできない画期的なオフィスは、企業のブランディング強化につながります。オフィス環境の良し悪しは社員にとっては大きな魅力となるため、オフィスのデザインをする際は、自社の魅力を存分に生かした設計をすると良いでしょう。

効果的なオフィスデザインに欠かせない5つのポイント

様々なオフィスデザインを検討する前に、まずは自社がどのようなオフィスを必要としているのかを事前に確認する必要があります。

それは、オフィスデザインが、闇雲にデザイン性を追求するのではなく自社のブランドを体現したものにしていくことで、心地の良いオフィスになるからです。 貴社のケースと置き換えながら、1つずつポイントを確認しましょう。

① デザイン全般に関わる条件を明確にする

デザインを考える上で、規模・予算・工期・法的制限など、条件はもちろん無視できません。条件を揃えた状態で、コンセプトを表現、社員の働き方を考慮し、レイアウトを決定していく必要があります。考慮必須の条件は以下のようなものです。

▼ 例

規模: 社員50名
坪数: 約150坪
工期: 1ヶ月
施工箇所: エントランス、会議室、執務室
施工内容: 内装工事、オフィス家具、LAN・電気工事、造作壁、ガラスパーテーション

あなたの会社に置き換えて、どのような条件が必要か考えてみましょう

② オフィスのコンセプトを明確にする

オフィスデザインにおいて、オフィスのコンセプトを明確にすることは非常に重要なことであると言えます。上の図は「一人でも多くの人にゲーミングの魅力を知ってもらい、体験し、共に成長していくこと」をコンセプトに設計された、ゲーミング大会サイトの運営やコンテンツ編成配信を行う事業社様のエントランスです。

真っ黒な壁面にライン状に間接照明を配置し、訪れた方が近未来を想像してワクワクするような内装に仕上がりました。オフィスをデザインする際、コンセプトを明確化にすることで、自社と他社との差別化をはかり自社のブランディングへと繋がります。また、コンセプトがはっきりしていることで社員のエンゲージメント向上や企業のビジョンやカルチャーの定着にも結びつくのです。コンセプトを決めるためには、現在の課題と理想の環境を話し合うことや、ワークスタイルから導線を考えることからはじめましょう。

関連記事
オフィスのコンセプトを設定する方法やポイントについてさらに詳しく知りたい方は「イノベーションが生まれるオフィスコンセプトとは?考え方や事例を解説」もご覧下さい。

③ オフィスに求める機能を洗い出す

オフィスのデザイン変更を行う際には、会社が求めているオフィスの機能が何か、一度洗い出しをしてみることが大切です。例えば、以下のように「オフィス課題」と「求めるデザイン機能」のように表にしてまとめてみることで、オフィスの改善点が見つけやすくなります。

オフィス課題 求めるデザイン機能
来客数に対する会議スペースが足りない 2〜4人程度の少人数で利用できる部屋もしくは空間が、最低3つ欲しい
エントランスの照明が弱く、オフィスの第一印象が暗い エントランスに最適な、デザイン性のある照明が欲しい
休憩エリアがないことから、リフレッシュスせずに長時間業務に取り組んでしまう トレンドを生かした、カフェのようなリフレッシュスペースが欲しい

④ 社員に望む働き方を定義する

オフィスのデザインは、社員の働き方をクリエイトする重要な要素です。

日本オフィス家具協会 (JOIFA)が実施した「企業ヒアリング報告書」によると、「オフィスで重要視しているポイント」として多くの企業が「コミュニケーション」「コラボレーション」を挙げています。

JOIFA「企業ヒアリング報告書」オフィスで重視しているポイント

JOIFA「企業ヒアリング報告書」オフィスで重視しているポイント

つまり、多くの企業は社員交流を活発化させることによって、社内に新たなイノベーションを起こそうとしていると考えることができます。

例えば業種横断的にコミュニケーションを頻繁にとって欲しいのであれば、共有スペースを設けることが考えられます。定時にフレックス制を導入するのであれば、一斉出社や退社は見込まれませんから、その分セキュリティ対策には万全にすべきでしょう。このように、会社は社員にどのような働き方を求めているのか、改めて確認しておきましょう。

⑤ レイアウトを熟考する

レイアウトとは、オフィスという箱の間取り図です。会議室はどこに配置するか、デスクはどこに設置するか、導線をどのように引くかなどを考えることを、レイアウトすると言います。

レイアウトを決める際は事前に確認しておくべきポイントがいくつかあります。物件の平米数や自従業員数、必要な収納数や容量などです。最終的に快適なオフィスにするためにも事前に確認することが大切です。

レイアウトによって、オフィスの印象はがらりと変わります。最初に確認をしたコンセプトが表現されるようなレイアウトを考えましょう。

関連記事
社員が働きやすいオフィスをレイアウトする方法は「働き方に合ったオフィスのレイアウトを作る3つのコツ」をご覧下さい。段階的にオフィスをレイアウトするコツやオフィスのレイアウト事例について紹介しています。

社員満足度の高いオフィスデザイン事例6選

確認すべきポイントが揃ったら、続いて様々なオフィスの事例を見ていきましょう。デザインをするには、自分の中でイメージの材料となるようなオフィスを用意することも大事です。

3つを例にオフィス内の機能やエリア別に優れたデザイン例を紹介していきます。

  • ワークスペース
  • 会議室
  • エントランス

ワークスペース

ワークスペース 事例 #01

メドトラックス株式会社では、事業である塾に「森」というワードが入っていることから、オフィスイメージを森で統一させました。このように、企業のイメージがすでにかたまっていると、オフィスデザインがしやすくなります。

木目がわかるテーブルや、デスクによって、森がうまく表現されています。色の統一は全体の調和にもつながり、雑多な印象がないため、社員が集中して働けるでしょう。

ワークスペース 事例 #02

マウントエナジージャパン株式会社のオフィスでは、L字形のデスクを配置することで、限られた空間でも、作業スペースの拡大と、導線の確保の両方を可能にしました。また、社員が一方向を向く形のレイアウトにすることで、視界に他人の視線がはいらず、自身の作業に没入できるという効果もあります。

インテリアにおいては、特にチェアにこだわりがあります。長時間座っての作業でも、身体が疲れを感じないように、柔らかなクッションが身体全体を包み込むようなモノを選定しています。社員がストレスを感じない働き方への配慮です。

会議室

会議室 事例 #01

会議室には、空間の仕切りとなる壁を大胆にガラスにしています。このようにすることで、密閉された会議室にもかかわらず、閉鎖感を感じさせません。

またガラスは、透明性をイメージさせ、企業のクリーンな印象につながります。さらに、こちらはツインガラスを使用しています。ツインガラスは遮音性が高い素材で、会議室など情報漏洩に慎重になるべき場所では重宝される素材です。

会議室 事例 #02

オフィスの天井がやや低いという条件から、会議スペースの間仕切りにはガラスパネルを採用しました。見通しが良い空間は開放感に繋がり、体感として実スペースよりも広く演出することが可能です。

大人数でのミーティングであっても窮屈さを感じさせません。それとともに、機密性にも配慮。ガラスの中断にはカスミガラスシートを貼ることで、ワークスペースからの視線を遮断し、会議スペースとして独立させることにも成功しています。必須条件を満たしながら、しっかりと機能性も確保した事例です。

エントランス

エントランス 事例 #01

株式会社ipe様のオフィスのエントランスは、木目の壁とグリーンが特徴的。企業の柔らかなイメージを演出しています。

敢えて、エントランス部分のパーテーションは欄間(らんま・パーテーションと天井の間のスペース)が空くように設計しています。こうすることで、オフィスにある照明の光がエントランスにまで届き、明るい雰囲気が来客を迎え入れることに。

エントランス 事例 #02

壁には石目のクロスを用いることで、高級感と重厚感のあるデザインにしています。 間取りは余裕のあるゆったりとした広さにレイアウトしたことで、開放感のある落ち着いた空間に仕上げています。司法書士法人のオフィスは、はじめての人にとっては緊張する場であると想定し、来客された方から不安を払拭することを意識しています。

このような気配りのデザインへの落とし込みが、企業の信頼へとつながるのです。 もし可能であれば実際にオフィスのショールームへ足を運ぶこともおすすめします。ショールームでは実際にオフィスでの動きや、家具の機能性などが体感できます。イメージが膨らみやすくなるはずです。

まとめ|ビジュアルはもちろん、機能性も優れたオフィスを

オフィスをデザインすることで、社員がより高いパフォーマンスを発揮するきっかけとなり、企業に利益をもたらします。

オフィスのデザインを考えるとき、つい、見た目が華やかでデザイン性に優れたものをと思うかもしれませんが、まずは会社のコンセプトと合致し、機能面や条件をクリアすることが大切です。

  • 条件
  • コンセプト
  • オフィスに求める機能
  • 社員に望む働き方
  • レイアウト

自社オフィスにおける上記のポイントは、何度も反芻する必要があります。上記項目を明確にしたうえで、オフィスのデザインを考えていきましょう。

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