簡単5ステップ!オフィスの照明選びで知っておきたい種類や特徴を解説

   
簡単5ステップ!オフィスの照明選びで知っておきたい種類や特徴を解説

照明は、オフィス全体の印象を左右する、表現性の豊かなインテリアです。

それぞれのライトには、明るさ・色味・形状といった個性があり、エントランスや会議室、執務室など、オフィスのレイアウトに合わせたコンセプトを実現する重要な要素となります。また、目的に沿った正しい照明を設置することで、作業効率UP、オフィスイメージの創出、固定費(ランニングコスト)の削減など、様々な効果を得ることができます。

そこで本記事では、自社のオフィスにとって最適な照明を選ぶことができるよう、電球と照明の種類や特徴、選び方のポイント、そして実際の照明デザイン事例を見ていきます。【STEP1~5】まで順を追って解説しますので、ぜひ、最後までご覧ください。

【STEP1】電球の種類・色味・光の広がり方の違いを知ろう

オフィスの照明を考える際は「電球」と「照明器具」を組み合わせてデザインする必要があります。

まずは、照明の肝である、電球の特徴について学びましょう。照明を選ぶ際には、設置場所だけでなく、明るさや色味といった電球の特性も考慮しなければいけません。オフィスのデザインを左右する決め手となりますので、必ず自社のイメージに合ったものを選定しましょう。ここでは、以下3つの切り口から、オフィスで使われる代表的な照明について比較してみます。

  • 電球の種類
  • 電球の色味
  • 光の広がり方

電球の種類

電球の種類

照明器具の光源となる電球の種類は、白熱電球、蛍光球、LEDの3種類に分類され、それぞれ色味や耐久性に違いがあります。

1. 白熱電球

白熱電球は、フィラメントといわれる発光体が内部に取り付けられており、そのフィラメントが発熱することにより発光し、オレンジ色の暖かな雰囲気の光を放ちます。キラキラとした光の輝きを感じる「クリアタイプ」と、優しい雰囲気のあるやわらかい光を出す「ホワイトタイプ」があり、空間の雰囲気に応じて選ぶことができます。

最近はLED電球が主流ですが、白熱電球の暖かな灯りは、今でも根強く支持され続けています。

2. 蛍光灯

蛍光灯は、放電現象を利用した面光源として発光するため部屋全体を明るくし、作業しやすい昼白色、昼光色などの光を放つため、昔からオフィスでよく使われてきました。

白熱電球より効率がよく、寿命も約5,000時間と長く、家庭でよく使われる丸型のデザインと、オフィスで使われる棒状タイプのものが主流となっています。他にもコンパクト型や電球型の蛍光灯もあります。

3. LED電球

LED電球は、発光ダイオードを利用しており半導体素子を直接光らせるため、白熱電球や蛍光灯と比べて消費する電力が少なく、寿命も約40,000時間と長寿命なため、使用するエネルギーが少なくなります。結果CO2の排出を抑えることが可能となるため、環境にも優しくエコな電球です。

反応性が高いため、スイッチを入れるとすぐに点灯し、エントランスや階段、トイレなどのように頻繁にオン・オフをするような場所に向いています。消費電力を削減する次世代照明としても注目され、近年急速にシェアを伸ばしています。

電球の色味

電球の色味は大きく分けて3タイプです。

  • 電球色:オレンジみのある暖色で、リラックス効果を生むためリフレッシュスペースや、印象付けをしたいエントランスなどにおすすめです。
  • 昼白色:太陽の明るさに近い自然な光色のため、場所を問わずに使用することができます。
  • 昼光色:青白さのある最も明るい光です。爽やかな青さによって集中力が高まる上、細かい文字も見やすいため、執務スペースに向いている色味です。

一般的なオフィスであれば、昼白色と昼光色を多く使用しますが、印象付けしたい場合などは、電球色を用いた演出が効果的です。

電球色 昼白色 昼光色
白熱電球
蛍光灯
LED電球

光の広がり方

光の広がり方

電球によって、光の広がり方も異なります。空間全体を照らしたいか、特定の部分に光を当てたいかで、選ぶタイプを変えると良いでしょう。

白熱電球や蛍光灯の多くは電球全体に光が広がりますが、LED電球は光の広がり方にも様々な種類があります。LED電球の多くは下方向の光が広がり、スポットライトのように指向性が高いタイプでしたが、最近では全方位タイプのLED電球も普及してきており、白熱電球や蛍光灯同様に部屋全体を明るく照らすことも可能です。

【STEP2】オフィスで使える照明器具のタイプを知ろう|人気の8選をご紹介

電球の種類と特徴がわかったところで、次は「照明器具」のタイプを見ていきましょう。オフィスでは、複数のタイプの照明を合わせて導入することが望ましいとされています。ここでは、オフィスで使用される人気の照明8タイプと、それらが使われる主なエリアを合わせてご紹介します。

オフィスで照明が活用される場所

1. シーリングライト

シーリングライト

シーリングライトは、天井設置型の照明です。効率的に広い空間を照らすことができるため、執務スペースに適しています。

2. ダウンライト

ダウンライト

ダウンライトは、天井に埋め込むタイプの照明です。器具が天井面から出っ張らないため、照明器具を目立たせたくない場所に向いています。廊下やトイレなどの部分照明に用いられることが多いです。

ダウンライト

上の写真のように、ダウンライトを使用する事で会議室でもシックな明るさを演出することができます。

3. ウォールウォッシャー

ウォールウォッシャー

ウォールウォッシャーは、壁面を明るく照らす照明です。光の反射を利用して、空間を広く見せる効果があります。エントランスやリラックススペースなどに印象付けたい場所に使用することで効果を発揮します。

4. ブラケットライト

ブラケットライト

ブラケットライトは、壁面に取り付けるタイプの照明です。階段や廊下、洗面所やトイレの鏡の上などに、補助照明として、また空間のアクセントとして使われます。エントランスのブランドロゴの強調にも使用できます。

5. スポットライト

スポットライト

スポットライトは、光を当てる方向を変えることができる照明です。サインやインテリアを強調することができるため、エントランスや客室空間を印象的に演出したい場合におすすめです。

6. ペンダントライト

ペンダントライト

ペンダントライトは、コードやチェーンで天井から吊るすタイプの照明です。照明の存在感があるため、執務スペースや会議室のデザイン性を高めたい時におすすめです。

7. シャンデリア

シャンデリア

シャンデリアは、天井から吊り下げる多灯型の照明です。華やかで高級な印象を与えるため、応接室やエントランスに向いています。

8. スタンドライト

スタンドライト

スタンドライトは、移動できる置き型の照明です。机に置くテーブルスタンドと、床に置くフロアースタンドがあります。資料を読む際などの補助照明として役立つため、ミーティングスペースにあると便利です。

このようにオフィスの照明は、光源だけでなく、照明器具や配置場所によっても、その印象を大きく変えることができます。

【STEP3】オフィスに適した照明選びで得られる3つのメリットを確認しよう

オフィスの照明選びの際は「光源」と「照明器具」を組み合わせて考える必要があるのは今までお伝えした通りです。

会社の顔であるオフィス空間をデザインする上で、照明はその場の印象を左右する、極めて重要な役割を担っています。そのため、ただ明るさやデザイン性だけを求めて、本来の導入目的を見失ってはいけません。そこで本章では、オフィスに適した照明の選び方について、改めて確認しておきましょう。

1. LED照明で省エネ・コストカット

電球の寿命は、その種類によって様々です。
白熱電球は約2,000時間、蛍光灯は約5,000時間、LED電球は約40,000時間といわれています。

長寿命かつ消費電力が白熱電球や蛍光灯より圧倒的に低いLED電球を使用することで、使用するエネルギーが少なくなるため、電気代を抑えることができ、結果CO2の排出も抑えることができます。

導入コスト 電気代 持続時間
白熱電球 非常に安い
(100〜200円程度)
高い 短い
(約2,000時間)
蛍光灯 安い
(白熱電球の倍以上)
安い
(白熱電球の4分の1程度)
長い
(約5,000時間)
LED電球 高い
(白熱電球の約10倍)
非常に安い
(白熱電球の8分の1程度)
非常に長い
(約40,000時間)

上記の図からわかる通り、白熱電球は導入コストが安いものの、月々の電気代と持続時間を考えると、決してコストパフォーマンスが良いとはいえません。対して、LED電球は導入コストがかかりますが、電気代は白熱電球の約8分の1に収められます。また寿命時間は約40,000時間と長寿命であり、長い目で見れば最も経済的に優れているといえます。

2. デザイン性の向上

照明器具の種類は、天井に直接設置する「シーリングライト」や天井に埋め込んで設置する「ダウンライト」コードやチェーンで天井から吊るすタイプの「ペンダントライト」など多岐に渡ります。色味や形によって印象が異なるため、照明器具こそがオフィスデザインを決定づける重要なポイントといっても過言ではありません。

3. ストレス減・生産性アップ

JIS(日本工業規格)が定める「照明基準総則」によると、オフィスにおけるスペースごとに下記のように照度(光の明るさ)の違いがあり、エリアに応じて適切な照度を保つ必要があります。

オフィスレイアウトで照明器具の選定を行う際は、決められた照度が確保されているかを確認するために「照度計算」を行う必要があります。また、使用する照明器具と電球の色味(電球色、昼白色、昼光色)により、空間の印象に違いが現れます。演出したいオフィス空間に合わせて選定すると良いでしょう。

  • 750lx:事務室・役員室・玄関ホール
  • 500lx:会議室・制御室
  • 300lx:受付・化粧室・エレベーターホール
    ※lx(ルクス)とは照度を測る単位

またLED電球を選べば、従来の電球に比べ紫外線がほとんど発生しないため目に優しく、パソコン作業が多いオフィスのストレス軽減にも繋がります。 このように、働きやすい職場といった観点も、照明器具を選ぶ一つの指標となるでしょう。

【STEP4】オフィス照明を選ぶ際の3つの注意点を抑えておこう

ここまで、照明の特徴や、適した照明器具を選ぶ重要性について説明してきましたが、いくつか注意しなければならない点を確認しておきましょう。 もし、自社にとって適切でない照明を選んでしまった場合には、以下の様な問題が発生します。

  • 眩しすぎて目が疲れてしまう
  • 光が暗すぎて眠気に苛まれてしまう
  • せっかく照明を設置したのに使えない

気に入った照明をやみくもに採用するのではなく、色味や照度などに問題がないかなど、様々な視点から検証することが大切です。本章では、オフィスの照明選びで失敗しないための注意点を3つ紹介します。

1. オフィスの内装を考慮する

まず、オフィスの大きさに対して照度が適切かどうかを確認しましょう。オフィスのスペースに適した照度で無い場合は、明るすぎたり暗すぎたりといった弊害が出ることがあります。また、オフィスの壁面も考慮することがポイントです。

仮に適切な照度の照明だったとしても、オフィスの壁に白が多い場合、光が反射して、部屋が明るく感じすぎてしまうことがあります。反対に壁が比較的濃い場合には、オフィスの印象としては少し暗めの印象になってしまいます。これらを防ぐためにもオフィスレイアウトをする際には照度計算を行い、しっかりとした照明計画を行う必要があります。

2. 天井の配線器具の確認する

天井には、照明をつけるための配線器具(ローゼット)が施されています。形に合わない照明器具を使用すると、配線故障の恐れや漏電の危険性があります。

天井の配線器具と形が合わないけれども使用したい照明器具がある場合は、電気配線工事の依頼も検討しましょう。依頼する場合は、別途工事費用がかかるので注意してください。

3. 年齢による明るさの感じ方が違うことを認識しておく

人は年齢によって照明の明るさの感じ方が異なります。年齢を重ねるにつれて視力は衰えていくため、若者よりも年長者の方が明るい環境が必要となります。オフィスには20~60代の幅広い年齢層の社員が働いていることでしょう。年齢が異なる多くの社員に対応できるように、照度計算をしっかりと行いましょう。

【STEP5】オフィスの空間別に解説!効果的なオフィス照明の事例5選をチェックしよう

それでは最後に、オフィスの空間別におすすめな照明をご紹介します。これまで紹介してきた照明器具や電球などの特性がどのように空間の中で活かされているか、ぜひ参考にしてみてください。

エントランスの照明

企業イメージの訴求ポイントとなるエントランスゾーンの照明は、印象的な照明計画を考えましょう。例えば、社名のロゴ部分にスポットライトを当て、コーポレートカラーを映えさせるなどの照明演出が有効な手法です。来客者の目に触れる機会の多いエントランスは、実務スペースとは異なり、視覚的に企業コンセプトを演出するような大胆な照明計画を試みても良いでしょう。

会議室・ミーティングスペースの照明

会議室エリアは、参加者の顔がはっきり見えて、資料を読む際にも支障がない明るさを選ぶ必要があります。使用するシーン(通常会議・プレゼンテーション会議・セミナーなど)によっては、それぞれ適切な照明器具の配置や明るさが異なるため、使用用途に合わせて照明を考えましょう。ベースライトだけでなく、スポットライトやフロアースタンドなど複数のタイプの照明を組み合わせることにより、使用するシーンに応じて明るさを調整することができます。

執務室・ワークスペースの照明

社員の多くが1日の大半を過ごす場所のため、目にストレスがかからない昼白色や昼光色の照明が適しています。窓からの採光、デスクの配置など自社のワークスペースを分析し、環境に合った照明を選択しましょう。日中は明るく、終業時間に近づくにつれて徐々に暗くなる調整機能を持った自動照明も人気を集めています。

休憩室・リフレッシュスペースの照明

オフィス内にリフレッシュスペースを設ける場合は、リラックスできる柔らかい電球色の光を用いて落ち着きのある空間づくりをしましょう。仕事の気分転換に使用する社員が多いため、執務スペースとは異なる照明設計で空間の雰囲気に変化を持たせると効果的です。

集中ブースの照明

集中ブースの照明

集中ブースも、リフレッシュスペース同様にワークスペースとは異なった照明設計をすると効果的です。具体的には、色味や形をオフィス空間によって微妙に変えるのがおすすめです。

  • 会議室:ホワイトバランスの高くはっきりとした色味のダウンライト
  • エントランス:グリーンが生える黄色味の強いスポットライト
  • リフレッシュスペース:気分が落ち着くようなオレンジ色のペンダントライト

▶ オフィスにおける集中ブースの必要性について詳細を知りたい方は「集中ブースがオフィスになくてはならない理由と具体的な3つの作成方法」を合わせてご覧ください。

まとめ|照明はオフィスの印象を左右する大切な要素

オフィスで使われる照明には、形状・設置場所・明るさ・色味・光の広がり方など、多種多様なものがあります。今回の記事を通じて、それぞれの特徴を掴んでいただけたでしょうか。

オフィスの印象は、照明選び一つだけで格段に変わります。デザイン性だけでなく、社員のモチベーションや集中力にも関わってくる重要な要素であるため、自社のレイアウトや業務ニーズなどから必要な機能・タイプを考え、最適な照明を選びましょう。

 

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