ABWとは?フリーアドレスとの違い・導入の成功に必要なこと|導入・施工事例5選

   
ABWとは?フリーアドレスとの違い・導入の成功に必要なこと|導入・施工事例5選

ABWという言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。
最近、新聞や雑誌でも時々見かけるようになりました。
本コラムでは、ABWとは?という基本的なところから、ABW導入のメリット・デメリット、導入を成功させるために重要なポイント、さらには導入事例までご紹介します。
ABWという働き方はすべての企業にとって相応しい働き方ではないかもしれません。
しかし、その考え方は従来の働き方に対する考えを一変させるようなものであり、また、その考え方を知ることで組織を活性化させるためのヒントを得られるでしょう。
これから自社の働き方を見直したい、もっと社員にいきいきと働いてほしいと考えている企業の方々にはぜひこの機会にABWという働き方を知っていただきたいと思います。

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ABWとは?

ABWとは?

ABW(Activity Based Working)とは、業務内容や活動によって働く場所や時間を自由に選択するワークスタイルのことです。
"Activity-Based" というように、「活動(業務内容)」に基づいて働く場所を決めます。
それぞれの活動は均一ではありません。
アイデア出しや企画を考えるような創造的な思考や集中力が求められる業務、情報や知識を共有したりブラッシュアップさせるような共同作業を必要とする業務、あるいは、メールの返信やデータ入力のような日常的な業務など様々です。
ABWのワークスペースは、社員が目の前の業務を快適に実行できるよう、社内で行われている様々な業務を事前に調査し設計されます。
働く場所はオフィス内に限りません。
自宅、サテライトオフィス、カフェなど、適宜自由に選択して働けるのがABWという働き方です。

「いつ ・ 誰と ・ どこで ・ どのように ・ どのような」仕事を行うかは、社員一人ひとりの自律性に任せられます。
ABWは、会社あるいはマネジメント層と社員との信頼関係の上に成り立ちます。
「社員は仕事をする」という前提で、社員の働く場所や時間に柔軟性を持たせる(権限を委譲する)ことで、社員一人ひとりの自律性と働く意欲を引き出すワークスタイル戦略です。

ここで押さえておきたい重要なポイントは、ABWの導入は、単に物理的な空間を変える(新しいオフィスレイアウトにする)ということではなく、リーダーシップの方法、働き方、企業文化を変えるということです。
社員が仕事をしていなのではないかと心配してつい管理してしまいがちですが、それではABWは成り立ちません。
ABWの導入において何が大事であるかについては、後続の章で解説していきます。

ABWという概念は、1990年代初頭、オランダのコンサルティング企業 Veldhoen + Company(ヴェルデホーエン)社によって提唱され、300以上の組織のABW導入支援をしています。
Veldhoen + Companyの創設者であるエリック・ヴェルデホーエン(Erik Veldhoen)氏は、新しいテクノロジーの力と既存の働き方の限界に対する不満の高まりから、オフィスはチームや役割ではなく、活動(アクティビティ)を中心に設計することができるというアイデアを思いつき、戦略的な目的を実現するためのテコとして、活動(アクティビティ)に基づいた働き方が持つ可能性を説きました。

ABW導入の成功に必要なこととは?

ABW導入の成功に必要なこととは?

ABWは、単に物理的な空間を変える(新しいオフィスレイアウトにする)ことではなく、リーダーシップの方法、働き方、企業文化を変えるワークスタイル戦略であることはすでに述べた通りですが、ABWの導入を成功させるために重要なことは、なぜ働き方を変えるのか、また、それによって何を達成しようとしているのかを上層部だけでなく社員全員が理解することです。
ビジネス戦略と組織における人々の働き方を一致させるために「なぜ」というマインドセットは非常に重要です。

Veldhoen + Companyが行った調査「“Activity Based Working: Research on Measurable Outcomes and Key Differentiators(※)」によれば、ABWへの移行が成功するかどうかは、従業員の働き方と職場環境から受けるサポートが一致しているか、従業員が(場所や働き方を)選択していると真に実感できているか、企業の組織文化が柔軟かつ流動的な働き方を可能にしているか、に大きく影響されることが明らかになりました。
さらに、より大きな成功を得た企業では、最初から従業員を共創(移行のプロセス)に巻き込み、テクノロジーを活用して従業員の仕事をサポートし、そして、信頼と権限委譲の組織文化を築いていたことがわかりました。

事業を成功させるために戦略を立て戦術を考えます。
社員の働き方改革はビジネス戦略を実現するための戦術のひとつです。
「組織は戦略に従う」というように、事業の成功のために社員の働き方を最適化していくことが重要です。
会社は、社員がより良いパフォーマンスを発揮できるよう社員の働きをサポートする必要がありますが、Veldhoen + Companyの調査で示されているように、「従業員の働き方と職場環境から受けるサポートが一致しているか」という点がポイントになります。
会社側の一方的な働き方改革やレイアウト変更ではなく、本当にそれらが社員の働き方とマッチしているのかについては問い直す必要があります。
そのためにもまずは社員の働き方に真摯に向き合うことが大切ではないでしょうか。

※)アクティビティ ベース ワーキングに関する最大の世界的調査で、11か国の16の組織にまたがる29のプロジェクトからの 32,369 の移行前および移行後のデータを分析し、アクティビティ ベース ワーキングの測定可能な影響と、高パフォーマンスの移行の間で共有される共通点を明らかにしました。

フリーアドレスとの違い

フリーアドレスとの違い

ABWと混同される言葉にフリーアドレスがあります。
フリーアドレスとは、社員がオフィスの中で固定席を持たず、自由に席を選んで仕事をするスタイルのことです。
「場所を自由に選べる」という点においてABWと近い働き方に見えますが、一番の違いは「活動に基づいている(“Activity-based”)か」どうかです。
またフリーアドレスは、オフィス内での決められた場所の移動に限定されていますが、ABWは自宅、サテライトオフィス、カフェなど、移動できる範囲は社内に限られていません。
ABWは「目の前の仕事を行うにあたって一番良い条件で働ける場所を選択する」ことが重要なポイントですが、フリーアドレスは「Free(自由)Address(住所)」というように、あくまでも「物理的な移動」のことを意味しているに過ぎません。

しかし、フリーアドレスもABWもテクノロジーが発展したからこそ可能にした働き方だと言えます。

ABW導入のメリット・デメリット

ABWの導入にもメリットとデメリットの両面があります。
本章では、その両面を確認することで、これから目指すべき働き方に合っているかを確認していきたいと思います。

メリット

生産性がアップする

まずは、ABWの導入によって得られた嬉しい結果からご紹介したいと思います。
Veldhoen + Companyが行った調査「Activity Based Working: Research on Measurable Outcomes and Key Differentiators」において、個人の生産性が13% 、チームの生産性が8%向上したことがわかりました。
従来のオフィスは、「自席に座るか」「会議を行うか」という2つの活動を目的として設計されていると思います。
一方、ABWのオフィスは、社内で行われている様々なビジネスニーズを事前に調査し、それぞれの活動に基づいて ("Activity-Based")設計されるため、生産性の向上が期待できるのです。

満足度(エンゲージメント)が向上する

AWBを導入したオフィスの特徴として社員の満足度の高さがあります。
Veldhoen + Companyが行った調査でも、ワークプレイスにおける総合的な満足度が17%、エンゲージメント(職場に対する帰属意識)が4%向上したということがわかっています。
エンゲージメントとは、会社に対する社員の信頼感や熱意を示す言葉として使われます。
エンゲージメントの高い社員は会社に対する貢献度も高く、そのような社員が増えることで会社の成長に寄与してくれるという考え方が根底にあります。
実際にワークエンゲージメントスコアと労働生産性の関係において正の相関関係があることが確認されている(※)ことからも、社員のエンゲージメント向上に注力することは意義のあることだと言えます。

(独)労働政策研究・研修機構『人手不足等をめぐる現状と働き方 等に関する調査(2019)』の個票を厚生労働省政策統括官付政策統括室にて独自集計
1単位のワークエンゲージメントスコアの上昇は、企業の労働生産性を1% 〜 2%程度上昇させる可能性を示唆するとしています。

ワークライフバランスが改善する

例えば、育児、介護で家にいなければならなくなった時、在宅ワークができれば会社を休む必要がなくなるかもしれません。
また、スキルアップや趣味、休養のためにプライベートの時間をなるべく確保したいと思ったとき、通勤時間を削減できれば効率的な時間の使い方ができます。
私たちは、健康で豊かな生活を送りたいと思っています
そのために必要なのが、仕事と生活の調和です。
仕事や生活の中で感じるやりがいや充実感は私たちに幸福感をもたらします。
「幸せな人は、仕事の生産性が平均で37%高く、クリエイティビティは300%も高い」といったデータもあります(※1)
昨今、ウェルビーイング経営に取り組む企業も増えていますが、心身ともに良好(幸福)な状態にあることが、創造性や業務パフォーマンスに良い影響をもたらすと考えられているからです。
ABWは柔軟な働き方を実現します。
社員は働く場所と時間を決める権限を付与されているため、仕事と生活のバランスをとることが可能になります。
自己裁量の高いワーカーは低いワーカーに比べ生産性が2倍高く、活動に合わせ空間を多く与えられているワーカーとそうではないワーカーでは、生産性に25.5%の差があることもわかりました。(※2)

※1)矢野 和男 著「データの見えざる手:ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会」
※2)株式会社イトーキ「働き方の自己裁量」がワーカーの生産性とワークエンゲージメントに及ぼす影響について調査

優秀な人材の獲得と定着率がアップする

優秀な人材はどのような働き方や職場を好むでしょうか。
仕事に誇りややりがいを感じながら、いきいきと働きたいと考えるのではないでしょうか。
そのような人材にとって自律的な働き方ができる環境はとても魅力的に感じるはずです。
魅力的な職場であることが優秀な人材獲得のチャンスに繋がりますし、定着率のアップにも繋がります。
ABWは自律的な働き方を実現する働き方ですから、優秀な人材にとって魅力的な働き方と言えるでしょう。

コストを削減できる

最初に注意しておきたいことは、ABWの導入はコスト削減のために導入すべき働き方ではないということです。
しかし、働き方を再定義し、必要なスペースを確保することになるため、結果的にコスト削減に繋がることが多いのはメリットだと言えます。

デメリット (課題)

勤怠管理が難しい

会社と会社以外で働くハイブリッドな働き方を導入すると勤怠管理が難しくなります。
したがって、ルールの制定と勤怠管理システムの導入を進める必要があります。
あわせて人事評価制度も見直す必要が出てきます。

セキュリティリスクが生じる

オフィス以外で働くとなると、パソコンなどのデバイスを外に持ち出すことになるため情報漏洩のリスクが高くなります。
社員のセキュリティに対する意識とリテラシーを高める必要があります。
情報セキュリティ教育を徹底すること、さらに、技術的なセキュリティ対策が必要です。
総務省が発行している「 テレワークセキュリティガイドライン (第5版) 」や「 中小企業等担当者向けテレワークセキュリティの手引き(チェックリスト) 」は、セキュリティ対策についての考え方や対策方法についてまとめられています。
ぜひ参考にしてみてください。

端末・システム・ツールなどの整備が必要

テレワークをするにあたって、ノートパソコンやスマートフォンなどの端末、コミュニケーションを円滑にするためのビジネスチャットツール、スケジュール管理、タスク管理のためのグループウェアツール、そのほか、退勤管理ツール、クラウドPBX など、各種整備と初期投資が必要になります。
また、システム・ツールを選定するための時間と労力も必要です。
長期的に考えれば効率化や生産性を上げるために必要な作業とコストですが、導入時が大変になります。

コミュニケーションが希薄になる

従来の働き方であれば、部署やチームのメンバーがオフィスに集まって働いているため、コミュニケーションは取りやすい環境にあります。
しかし、テレワークにより皆がバラバラの場所で働くようになると今までのようにコミュニケーションが取れなくなるかもしれません。
コミュニケーション不足の弊害は、情報共有の漏れによるミスやトラブル、良好な人間関係が構築できないことによるモチベーションの低下や離職率のアップなどに現れます。

ABW導入の手順

ABW導入の手順

本章ではABWを導入する手順について解説します。

① ABWを導入する目的を明確にする

業務や活動の内容によって働く場所を選ぶという考え方は生産性を上げる上で理にかなっていると思うでしょう。
しかし、先述のようにABWは新しいオフィスレイアウトにすることではなく、リーダーシップの方法、働き方、企業文化を変えるワークスタイル戦略です。
したがって、ABWの導入によって「何を達成したいのか」から始めることが重要です。
また、その目的を社員全員が理解することも非常に重要になります。

② 働き方の現状調査と分析をする

オフィス内のそれぞれのスペースが現在どのように使われているのか、社員はどのような活動をしているのかを調査・分析します。
調査方法は、社員からのヒアリングやアンケートによって行います。
同時に、各部門のリーダーにインタビューを行い、将来に向けどんなビジョンを描いているのかについても調査します。
ビジネス戦略を実行するにあたって、社員からヒアリング、アンケート、インタビューを行うことで、課題やニーズを見つけ出すことは非常に有用な方法です。
そうでなければ、現場の実情を踏まえた改革が行えないからです。
大事なことは、社員がより良い仕事をするためにサポートするオフィス環境、労働環境を作るという意識を持つことです。
ABWは、会社と社員の信頼関係の上に成り立つということも忘れてはならないことです。

③ レイアウトを考える

ABWの導入目的と働き方の調査・分析が完了した段階で、次にオフィスレイアウトを考えていきます。
レイアウト方法はそれぞれの会社によって違うため、こうすれば良いという決まりはありませんが、ABWのオフィスの特徴としては、活動に基づいたレイアウトだということです。
業務のタイプを分類すると、アイデア出しや企画を考えるような創造的な思考や集中力を求められる業務、情報や知識を共有したりブラッシュアップさせるような共同作業を必要とする業務、メールの返信やデータ入力のような日常的な業務などがあります。
また、仮眠やランチなどの休憩も考えられます(ABWでは休憩も重要だと考えられています)。
このように業務のタイプによって最適なレイアウトやそこで使われるオフィス家具や設備は違いますし、期待する行動を促すような動線の設計も必要になります。
オフィスづくりは、デザイン・設計・法律などが絡み合う複雑な作業です。
専門業者に相談したり、オフィス施工の経験を多数持つプランナーに相談すればノウハウを反映したオフィスレイアウトができるでしょう。

④ ITインフラ環境・セキュリティガイドラインの整備とテレワークに必要なツールの導入を検討する

ABWの導入によって働き方が変わります。
代表的なことでいえば、モバイルワークになることは大きな変化です。
モバイルワークをベースにしたITインフラ環境の整備が必要になります。
また、社外での勤務により情報漏洩や端末の紛失・盗難のリスクも懸念されます。
キュリティガイドラインの策定と対策も併せて行う必要があります。

テレワークに必要なツールの導入の検討も必要です。
社内コミュニケーション手段としてビジネスチャットツール、内線・外線・転送などビジネスフォンの機能を利用可能にするクラウドPBX、スケジュール管理、タスク管理のためのグループウェアツール、出退勤の時間を管理する退勤管理ツールの導入などです。

⑤ マネジメント方法と評価制度を再考する

皆がバラバラの場所で仕事をするようになると、従来のようなマネジメント方法では上手くいかなくなります。
ほぼ毎日顔を合わせていたために見えていた部下の様子も見えにくくなるため、1on1ミーティングを行ったり、定期的に部署のメンバーが集まる機会をつくるなど、部下のモチベーションを保つための積極的なコミュニケーションが重要です。
また、評価制度も変える必要があるでしょう。
ABWではそれぞれが自律的に働くことが求められます。
目標設定とそれに対する評価方法を制定する必要があります。

⑥ サードプレイス(第3の)オフィスを整備する

オフィス以外に働く場所として自宅やカフェがあげられますが、そのほかにもサテライトオフィスやシェアオフィス、コワーキングスペースなどがあります。
すでにシェアオフィスを契約しているという企業も多いのではないでしょうか。
コロナ以前は、首都圏のターミナル駅近くに拠点を構えることが多かったシェアオフィスですが、コロナ禍でテレワーク需要が高まったこともあり、郊外の住宅地にも開設されるようになりました。
社員にとってアクセスの利便性が高い場所にあるサテライトオフィスを検討したり、会社がオフィスビルの一室を借りるといった方法もあります。

ABWの働き方に向いている職種と向いていない職種とは?

ABWの働き方に向いている職種と向いていない職種とは?

ABWは、業種や業務内容によって向き不向きがあります。
外出する機会の多い営業職、社内外の方との接点が多い企画、マーケティング職は一か所に留まって仕事をする必要性が薄く、むしろ他部署との接触が多いため、ABWが向いていると言えます。
一方、個人情報や社外に持ち出せない機密性の高い情報を扱う部署、管理・経理部門などのように、居場所が分かっていた方が業務効率が良い部署はABWの働き方には向きません。
また、総務部やコールセンターのような受電が多い職種も向いていません。
デスクトップパソコンが必要なクリエーターやエンジニアなどの専門職もオフィス内においてはABWの恩恵をあまり受けないかもしれませんが、オフィス以外の場所でも働けるという意味においては向いていると言えます。

しかし、最近では社内ネットワークが構築されていることもあり、業種に関係なく固定席を持たない働き方を導入している企業もあります。

ABW導入事例5選

活動に基づいたオフィスレイアウトを構成されているオフィスの事例をご紹介します。

株式会社JOINX 様

ジョインクロス様は、持続可能な地⽅創⽣・地域活性化を目指し、コワーキングスペースの構築や、交流会などの企画・運営を行っている企業様です。
今回、富士市の産業政策課のプロジェクトとして、都内からワーカーを誘致することを目的に発足されました。
「富士山」を空間デザインの主軸に、ワークスペースの中心には地元の木材である富士ヒノキでつくられたシンボリックなオブジェが設置されました。
ヒノキを囲んで人々の交流の輪が広がっていくというイメージが表現されています。
ヒノキは、個室ブースのテーブルにも採用されています。
木材の良い香りに癒されながら集中力が高まることでしょう。
そのほか、複数人で利用できるソファブースやカウンター席を完備しており、利便性とデザイン性が両立された空間となっております。

株式会社エテル 様

東京進出の足掛かりとして新宿アイランドタワーに新たにコンタクトセンターを併設した事例です。
時代の変遷と共に姿を変えてきた「有数のビジネス街に相応しいオフィスデザインに」とのご要望で、都会的で洗練された雰囲気のオフィスにデザインされています。
多目的に利用できるパーソナルブースやカウンター席、食事や個別作業、少人数でのミーティングを気軽に行える空間を多く設置しています。

オフィスコム 東京本社・市ヶ谷ライブショールーム

オフィスのコンセプトは「人が集い、繋がり、∞を生み出すワークプレイス」。
オフィスコムは、EC事業、FC事業、商品企画と三位一体となり、お客様のオフィスづくりに携わらせていただいております。
それぞれの働き方によって適切なワークスペースは違ってきます。
今回のレイアウト変更では全社員にアンケートを行いオフィスづくりに反映させました。
執務席は、固定席、グループアドレス席、フリーアドレス席とそれぞれの部署によって変えました。
そのほか、ミーティングスペースや個室(個別)ブース、リフレッシュスペースなど、社員の要望や今までのオフィスで課題となっていたことを解決し現在のオフィスが出来上がりました。
市ヶ谷オフィスはライブショールームになっておりますのでご予約の上ご覧いただくことも可能です。

ダブルエース株式会社 様

ワークスペースには、カウンター席、個室ブース、リフレッシュスペースを点在させフレキシブルに働くことができる空間にしました。
また、フリーアドレス席や4人程度のカジュアルなミーティングも行えるファミレス席、 10人以上を超える研修に対応できるセミナールームを設置しました。

株式会社ZERO 様

社員が使用する執務エリアにはフリーアドレス席が採用されています。
また、同じワークスペース内には、カウンター席、個室ブース、リフレッシュスペースを設置することで、仕事の内容によってフレキシブルに働く場所を選べる空間にしました。
フリーアドレス席とテーブル席の間に設置された収納棚は、パーテーションの役割にもなります。

まとめ|ABWというワークスタイル戦略が活力ある組織を生み出す

日本の企業は長らく管理型マネジメントでした。
オフィスのデスクは島型に配置され、上司とその部下が一つの島に集まる形態でした。
リアルタイムかつ正確に問題や課題を見つけ、すぐに解決策を講じることができたという点において良いマネジメント方法だったと言えます。
しかし一方では、トップダウンのマネジメントになりがちで、受け身である、自主性がないといった課題もありました。
革新的な商品やサービスを生み出す力に陰りが見えている日本の企業では、イノベーションを生み出す組織への転換を試みる例が増えているように見えます。
他者との繋がりの中でアイデアを創出することが重要だという考え方から、コミュニケーションを促進するオフィスづくりが注目されるようになりました。
ABWは、自律型組織を形成するワークスタイル戦略です。
ABWの導入によって、企業ビジョンの実現に向け社員は主体的に取り組むようになり、イノベーションの種となるアイデアがたくさん生み出されることが期待できます。

ABWを導入し出社と在宅勤務を組み合わせた働き方をしているある企業の従業員の行動データを分析したところ、創造・革新行動の傾向が高い人は、オフィス内利用場所の多様性と1日あたり平均オフィス滞在時間が中程度で、チャット量が多すぎないという特徴があったそうです(※)
さらに個々人の1カ月の行動を追跡すると、(創造・革新行動の傾向が高い人は、)勤務時間の7割程度滞在するホームベースがあり、それ以外の時間でオフィス内外の多様な場所を柔軟に使っていたということです。
逆に、勤務場所が多様すぎると他人起点の会議出席依頼や相談に振り回されて、創造・革新的な仕事ができなくなっている可能性があるということでした。
この調査から創造・革新行動の傾向が高い人は、オフィス内外を問わず自律的に時間と場所を選択できているということがわかったことで、ABWという働き方がイノベーションの創出を求める企業にとって、興味深い働き方となるのではないでしょうか。

※)「在宅勤務、今後どうするか(下) 勤務場所の自律的選択 重要」稲水伸行・東京大学准教授

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