個室ブース導入のメリットとは?Web会議からグループワークまで目的に合った選び方を解説

   
個室ブース導入のメリットとは?Web会議からグループワークまで目的に合った選び方を解説

ここ数年、駅構内に電話ボックス型のブースが設置されているのをよく見かけるようになりました。
JR東日本がSTATION BOOTH(ステーションブース)というサービス名で展開する「個室型シェアオフィス」は、現在200箇所近い駅に設置されています(※1)。
駅構内だけでなく空港のロビー、オフィスビルの共有スペース、商業施設、イベント会場、コワーキングスペースなど、多くの人が移動したり集まる場所に設置されています。
外勤の人が隙間時間に利用するほか、自宅以外でテレワークをするための場所として活用されています。

個室ブースはオフィスでも導入が進んでいます。
首都圏の大手企業が多い状況ではありますが、Web会議の普及により中堅・小中企業や地方企業でも導入が増加する傾向にあります。
国内における個室ブースの市場規模は、2020年の2,850台から2026年には約6倍の17,000台規模になると予測されています。
本コラムでは、個室ブースを導入するメリット、個室ブースの種類とその違いについて、そして働き方や用途、目的に合った個室ブースの選び方について解説します。

※1) 2022年3月現在、197箇所

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個室ブースとは?

個室ブースとは?

個室ブースとは、仕事をするためにつくられた個室ブースのことを言います。
ちょうど電話ボックスのような形状をしており、ブースの中にはデスク、チェア、照明、そして、電源、USBポート、Wi-fiなどパソコンでの作業に対応した環境が整っています。
ひとりで集中して仕事をしたい時、静かな環境で電話をしたい時、または、外部の人に聞かれては困るような大事な情報を扱う場面にも活用されます。
主に一人で使われることが多いですが、1on1ミーティングのように二人で利用したり、あるいは複数人でのミーティングにも使用されています。
また、最近ではWeb会議をする機会が増えたことで、オフィス内でも個人で使える個室空間へのニーズは高くなっています。
各人の時間に合わせたオフィス環境が求められるようになり、このようなワークスタイルの変化に対応すべく、個室ブースを導入する企業が増えています

オフィスに個室ブースを導入するメリットとは?

オフィスに個室ブースを導入するとどのようなメリットがあるでしょうか。
まずは、現在のオフィスにおける課題について考えてみたいと思います。

  1. フリーアドレスオフィスのため、オフィス内が騒がしく集中できない。
  2. Web会議の機会が増え、会議室難民になった。
  3. 自席でのWeb会議で、無意識のうちに大きな声を出して周りに迷惑をかけてしまっている(かもしれない)。
  4. オープンオフィスのため、機密性の高い話をしにくい。

このような課題は仕事をする上でとてもストレスとなります。
個室ブースの導入によってこれらの課題を解決し、仕事におけるストレスから開放されるため、結果的に生産性を上げるといったメリットがあります

また、会議室と個室ブースのどちらが良いかという疑問が湧くかもしれません。
特に複数人で使用する場合を考えると、個室ブースを設置する理由がいまいち分からないのも事実でしょう。
4つの点で個室ブースにメリットがあると考えられます。

  1. 省スペースになるため、設置数を増やせる
  2. 防音性能が高いため、部屋の中の話し声が外に漏れにくい
  3. 移動ができるため、レイアウト変更がしやすい
  4. 意匠性が高く、デザインの一部となる

自社の働き方に合った個室ブースの選び方

主に電話ボックスのような個室ブースのことを個室ブースと呼んでいますが、その他にも個室ブースにカテゴライズされるものは様々あります。
仕事の内容や性質によって集中しやすい環境は違うため、必ずしも「電話ボックス型の個室ブース」が相応しい個室ブースだとは言えません。
本章では、社員が働きやすい環境を手に入れ、業務パフォーマンスが今よりも上がることを念頭に置きながら、たくさんある個室ブースをカテゴライズし、自社の働き方に合った個室ブースの選び方を解説したいと思います。

個室ブースの種類とそれぞれの特徴とは?

個室ブースは大きく3つのタイプに分類され、それぞれに特徴があります。

クローズ型(フルクローズ型) セミクローズ型 オープン型
クローズ型
(フルクローズ型)
セミクローズ型 オープン型

実際には明確な分類がされているわけではなく、それぞれのタイプの分類が曖昧であるため、ここでは、クローズ型・セミクローズ型・オープン型の違いを分かりやすくするために次のように定義したいと思います。

クローズ型 【 6面 】 床・壁・天井のすべての面が囲われた個室空間
セミクローズ型 【 5面〜5面半 】 床・壁(前・左右) + 背後はパネル or ドアの半個室空間
オープン型 【 3面〜3面半 】 床・壁(前・左右)の面が簡易的に囲まれたオープン空間

次に、それぞれのタイプの特徴からどのような作業や業務に向いているのかについて解説します。

① 集中力が求められる業務ならクローズ型 (フルクローズ型)

集中力が求められる業務ならクローズ型 (フルクローズ型)

クローズ型の個室ブースは、フルクローズ型個室ブースとも呼ばれますが、床・壁・天井の全ての面に囲われた完全な個室空間になっています。
内部にはデスク・チェア(ソファ)・照明・パソコン等を利用するための電源やUSBポートが付いています。

また、個室ブースは共有のため、特に現在のように感染症が流行しているときには換気ができるかどうかは重要なポイントになります。
クローズ型個室ブースは、換気機能が備えられているため、閉ざされた空間でも部屋の中は快適な状態が保たれ安心して使用できます。
駅の構内や商業施設などに設置されている個室ブースはこのタイプですが、オフィスでももちろん使われています。

クローズ型個室ブースが活用される大きな理由に、防音性の高さがあります
例えば、一人で集中して作業に取り組みたいとき、オフィス内の騒音が気になって集中できない、あるいは、取引先と重要な電話をしたいけれど会話の内容を聞かれたくないといった状況があります。
クローズ型個室ブースであれば、オフィスの喧騒から隔離された静かなプライベート空間を確保できますし、ブース内での会話が外に漏れる心配はありません。

最近では、Web会議やオンライン商談などでも個室ブースが活用されています。
皆が集まる執務スペースでは、社内の音が雑音として入り込んでしまい先方に迷惑をかけたり、自分の話す声が社内で働く人への迷惑になるようなことも考えられますが、だからといって、会議室には限りがあるため、たとえ空室だったとしても一人で占領してしまっては、それこそ迷惑になりかねません。
クローズ型個室ブースであれば、気兼ねなく先方との会話に集中することができます。
このように一人で行いたい、または行わなければならない業務に向いています

② 設置に制限があるならセミクローズ型

設置に制限があるならセミクローズ型

セミクローズ型の個室ブースは、半個室型タイプです。
クローズ型の個室ブースとの違いは、天井が空いていたり、ドアが付いていなかったりと完全な個室空間になっていない点です。
上表の左の写真はクローズ型個室ブースと同じように見えますが、天井が空いているためセミクローズ型に分類されます。
セミクローズ型の場合、建築基準法や消防法に抵触する心配がないといったメリットがあります。
また、上表の右の写真のように天井だけでなくドアが付いていないものもセミクローズ型に分類されます。
ブースの背後(またはサイド)には、通行人の視線を遮るためのパネルやドアが付いており、前方と左右をパネルで囲われるような形状となっています。

セミクローズ型の個室ブースを設置するメリットは、「①サイズ ②価格 ③組み立て方法 ④法律の規定」の4つの点で設置のしやすさにあります。

セミクローズ型はクローズ型に比べ小さく低コストです。
したがって、オフィススペースにゆとりがなかったり予算が限られている場合、あるいは席数を多く設けたい場合にもおすすめです

また、特別な施工が必要ないものがほとんどで、自分たちで組み立てることが可能な場合が多く、一度設置したとしても簡単に移動させることもできます。
レイアウト変更の際にも自分たちで対応できるのがメリットです。
しかし、防音性能についてはクローズ型に比べ劣りますので、用途をしっかり考えた上で選択するようにしたいところです。

クローズ型とセミクローズ型とでは、消防法における扱いに違いがあります。
消防法では、天井及び壁により囲われたブースで、防火対象物の床や壁に固定されておらず、人が出入りして利用するものを「可動式ブース」と言います(※2)
クローズ型個室ブースは「可動式ブース」に分類され、スプリンクラー設備又は自動火災報知設備の設置が義務付けられる(※3)ため、取り付ける際にはメーカーや施工会社、ビル管理会社に確認する必要があります。
一方、セミクローズ型個室ブースはその必要がないため、設置がしやすいと言えます。

※2) 工具等で簡単に取り外すことができるものを除く。
※3) 要件を満たせば、スプリンクラー設備又は自動火災報知設備の設置が免除される。

③ リラックスして作業をするならオープン型

リラックスして作業をするならオープン型

オープン型個室ブースは、視覚を遮る程度にパネルやローパーテーションで囲まれた空間になっています。
上表・左の写真のように、利用者が前方の壁に向かって座るスタイルのものと、上表・右の写真のように、パネルを背にして座るスタイルのものがあります。

前者は、後者に比べ集中力を要するシーンに向いていると言えるでしょう。
例えば、メールの文章を考えたり、見積書をつくる、営業活動のデータを入力するなどのようなデスクワークに向いています。
外に出ることの多い営業職の社員が、朝や帰社した際の隙間時間に使えるスペースとしての利用方法が考えられます。
ただし、遮音・吸音性能は低いため、Web会議や電話をするような場面にはあまりおすすめではありません(※4)

また、あれこれと思考を巡らすような作業にはリラックスした空間が最適です。
そのような場面には、後者のようなソファタイプのオープン型個室ブースが良いでしょう。
創造力を働かせるために必要なことは、ストレスとなる刺激を受けないことです。
ストレスはイライラした気持ちを引き起こし、集中力の低下につながるからです。
個室ブースの設置場所も含め、緊張をほぐし精神を安定させる環境を整えることもまた生産性を高めることになります。

ソファタイプのオープン型個室ブースは、オフィス家具に分類されるものであり、設置がとても簡単です。
できれば今のオフィスにも是非設置していただきたいと思います。
集中力が途切れたとき、物理的な場所を変えることで気分転換ができたという経験をお持ちではないでしょうか。
社員の皆さんが気分を変えたいとき、自席とは別に気軽に利用できる場所があると働きやすさにつながると思います。
実際に、活動に合わせ空間を多く与えられているワーカーはそうでないワーカーに比べ生産性に25%もの差が出るそうです。

※4) 卓上型のテレ個室ブース(パーティションブース)というものがあります。頭をすっぽりと覆うような形状で、音漏れに配慮したパネルで持ち運びも可能です。

人数や大きさから選ぶ

1人用 セミクローズ型 オープン型
1人用 2人用 4人用

個室ブースはこもって集中したいときやWeb会議を行うときなど、主に1人で利用する場面が想定されると思いますが、2人〜6人程度の複数人で利用できるタイプの個室ブースもあります。
サイズは様々あり、特にオープン型の個室ブースはカスタマイズ性も高いことから一様にサイズが決められているわけではありません。
オフィス家具として販売されているオープン型個室ブースから吸音素材のローパーテーションを利用してつくる個室ブースまで、サイズは豊富です。
サイズ選びについては、オフィスプランナーなどに相談した方が失敗なく適切な個室ブースを選ぶことができるのでおすすめです。

ここでは、参考として電話ボックスタイプのクローズ型及びセミクローズ型個室ブースのそれぞれのサイズを挙げさせていただきます。

1人用 2人用 4人用
W1000 × D1200 × H2000 mm W2000 × D1200 × H2000 mm W2000 × D1800 × H2000 mm

サイズ選びには注意すべき点があります。
車椅子を使用する社員がいらっしゃる場合です。
バリアフリー対応、車椅子対応の個室ブースがありますので、設置の際はそのようなことにも配慮することが大切です。

使用目的や用途から選ぶ

使用目的や用途から選ぶ

Web会議に対応できる場所がほしい、オフィス内に集中するための場所を設けたい、あるいはリラックスして仕事ができるスペースをつくりたいなど、様々な目的があると思います。
目的や用途に合わせて個室ブースの種類を選ぶことは大変重要なことです

上表は、誰と使用するのか、どのような業務を行うのかによって、どのタイプの個室ブースを使用したら良いのかを表した表です。
横軸は個室ブースを利用する人数、縦軸は行う業務の特性を表しています。
集中力を必要としたり、解決策を見出すような業務であるほど防音性能が高い空間が向いており、逆に、発想を生み出すような業務であればオープンな空間が向いています

1on1ミーティングや面談、機密性の高い内容の会議や商談、取引先との電話などで利用する場合は防音性能の高いクローズ型が良いでしょう。
Web会議やWebセミナー、チームミーティング、社内のプレゼンテーションなど、部屋の外に話し声が漏れても問題ない業務であれば、セミクローズ型でも良いと思います。
クローズ型もセミクローズ型も使用人数による大きさの違いはありますが、ブースの形状が似ているため、防音性の高さや設置条件、コスト等を考慮した上でどちらの個室ブースが良いかを検討します。

一方、オープン型個室ブースの場合は1人用と複数人用に大きな違いがあります。
上表の左下【 みんな アイデア出し・発想を生み出す 】部分にある「ファミレス席」とは、テーブルとソファで構成され、2〜6人程度が向かい合わせに座る席のことを指しています。
ファミリーレストランにあるボックス席のような形式のものを想像すると分かりやすいでしょう。
ファミレス席は、先輩後輩の関係であっても、部署が違うため接点があまりなかった相手だったとしても打ち解けて話ができる場をつくる役割があります。
したがって、チームメンバーとの打ち合わせ、ブレインストーミング、上司への相談などで使う場合はファミレス席がおすすめです。

上表の右側の「パネルデスク・パネルブース」は、学習塾や自習室の集中ブースのようなイメージで(もっとオシャレですが)、両サイドをパネルで仕切った席を指します。
メールの文章作成、会議前の資料確認などの事務的な作業から見積書の作成、企画や構想を練るような業務まで、集中の度合いに応じて、クローズ型、セミクローズ型、パネルデスク・パネルブースから選ぶと良いでしょう。

上表の右下【 ひとり アイデア出し・発想を生み出す 】の「ソファタイプ」の個室ブースは、視線を遮るように利用者の両サイドと背面をパネルで囲んだパーソナルブースのことです。
作業用のテーブルが付いたソファでリラックスした環境で作業を行うことができます。
考えをまとめるというよりは、あれこれ考えを巡らせるような性質の業務に向いています。
窓際やワークスペースから離れた場所に設置するなど、どこに設置したら業務パフォーマンスが上がるのかを考えることも大変重要なポイントです。

防音性能から選ぶ

防音性能から選ぶ

いったいどれくらいの防音性能があれば良いでしょうか。
ここではその目安について解説します。
人は、個人差はあるものの20〜30dB(デシベル)の音量だとほとんど無音だと感じるようです
周りの声や音がその程度の音量であれば作業の邪魔になることはないでしょう。
外部からの音を遮断したり、個室ブース内部の音が外に漏れるのを防ぐために遮音効果のある壁が必要になります。
音量の例をあげると、普通の会話は60dB、静かな事務所は50dB、騒がしい事務所は70dB程度の音量です。
静かだと感じるレベル(20〜30dB)まで減衰するには、それぞれ30db、20db、40db以上の遮音性が必要になります。

個室ブースがどれくらいの遮音性能があるのかを判断する目安として「透過損失」があります。
透過損失(Transmission Loss : TL)とは、界壁を隔てて音がどれくらい小さくなったのかを表す数値のことで、単位はdB(デシベル)です。
先程あげた例で、騒がしい事務所の音量が70dB程度なので40db以上の遮音性があれば室内の音量は静かに感じるレベルになると述べました。
つまり、この場合、透過損失が40db以上の個室ブースを選べば、集中できる環境を得られることになります。
透過損失は商品カタログによって記載されていることもありますので参考にしてみてはいかがでしょうか。

社内がどれくらいの音を発しているかによって、個室ブースの防音効果も変わってきてしまいますし、セミクローズ型やオープン型の個室ブースの場合は、防音性能はクローズ型個室ブースに比べると劣ります。
用途や設置場所を考慮した選択が必要になります。
疑問がある場合は、オフィスプランナーなど専門家に相談することをおすすめします。

関連記事
個室ブースは集中ブースとも呼ばれています。集中ブースの設置方法や、設置する際のチェックポイントについては、関連記事「集中ブースがオフィスになくてはならない理由とは?今からできる4つの設置方法」にて解説しております。あわせてご覧ください。

オフィスにおすすめの個室ブース11選

前章では、クローズ型・セミクローズ型・オープン型個室ブースの特徴を紹介するとともに、それぞれの特徴からどのような業務に向いているのかについて解説しました。
本章では、これらを踏まえておすすめの個室ブースをご紹介します。

クローズ型個室ブース

テレキューブ by オカムラ

テレキューブ by オカムラ
商品名 テレキューブ by オカムラ
対応人数 1人用 / 2人用 / 4人用
スペック 換気ファン / 照明( 色温度2700 ~ 6500Kで調節可能 ) / 電源・USB給電・LAN
防災設備 不燃クロス ・ 熱感知式消火器 ・ 荷重分散板(オプション)
ショールーム展示 東京本社・市ヶ谷ライブショールーム ※要予約
(展示状況は事前にご確認ください。)

床・壁・天井の全ての面が囲われた完全個室型の個室ブースです。
遮音性はもちろん、内装パネルにグラスウールを内蔵した吸音パネルを採用しているため、ブース内では発した声が反響しにくく、Web会議や電話で相手の方に聞き取りやすいといった効果があります。
また、オフィスや共用スペースで使われるため、誰かが使った後の匂いや淀んだ空気の中で仕事をするのは心地よいものではありません。
テレキューブは、換気ファンによりブース内の空気は1分未満(理論値)で循環し、退室した後も一定期間稼働することでブース内の空気循環を行います。
感染対策としても安心・安全に利用することができます。
1人用は、外寸 幅 1200 × 奥行 1200 × 高さ2325 mmとコンパクト設計で、一人分のワークスペースほどの広さで設置可能です。

パーソナルミーティングボックス cocoon booth

パーソナルミーティングボックス cocoon booth
商品名 パーソナルミーティングボックス cocoon booth
オフィスコムのショールームまでお問い合わせください
対応人数 1人用( Small ・ Medium ・ Large )
スペック 換気ファン / 照明( 高演色LED ) / AC電源・USB電源 / 荷物かけ用壁面フック
防災設備 不燃クロス ・ 煙感知式火災報知器 ・ 放出型自動消火装置
ショールーム展示 東京本社・市ヶ谷ライブショールーム ※要予約
(展示状況は事前にご確認ください。)

2022年6月に発売された最新の個室ブースCocoon booth(コクーンブース)。
昨今、コーポレートアイデンティティをオフィスデザインに投影したい、社員の創造力をアップするようなオフィスにしたい、あるいは、社員が自信を持てるようなオフィスにしたいといったご要望から、オフィスデザインにこだわる企業も多くなりました。
Cocoon booth(コクーンブース)は、そのようなデザイン性の高いオフィスにも馴染むモダンなカラー展開が特徴の個室ブースです。
フェミニンなピンク、ベージュ、モダンなグレー、グリーン、インダストリアルなネイビーの5色。
別注にはなりますが、扉の色をコーポレートカラーに変えたい!といったご相談にも対応してもらえます。

通常オプションで設置できる火災報知器やスプリンクラーといった防災設備も標準搭載されています。
そして、天井と壁には不燃仕様の素材が採用されており、防災対策にも配慮された消防法に準拠した商品です。(※5)

※5) 消防署によって特例認定の基準に違いがある場合があるため、念の為、所轄の消防署に確認することをおすすめします。

スマートワーキングブース KOLO

スマートワーキングブース KOLO
商品名 スマートワーキングブース KOLO
対応人数 1人用( Solo Midi Milli ) / 4人用( Duo )
スペック 換気ファン / 照明( LED ) / 電源・USBポート・LAN
防災設備 住宅用下方放出型自動消火装置(オプション)
ショールーム展示 東京本社・市ヶ谷ライブショールーム ※要予約
(展示状況は事前にご確認ください。)

外からの音が伝わりにくい遮音設計、明るさと色温度を調節できるLEDライト、そして室内の空気をキレイな空気に入れ替える換気ファンで、没入するほどの集中力が得られる快適な室内環境にします。
使用人数や広さによってSolo ・ Midi ・ Milli ・ Duoの4タイプから選べます。
モリタ宮田工業と共同開発した、個室型ビジネスブース用の消火装置をオプションで付けることができ、消防法に準拠した対応が可能です(※5)

※5) 消防署によって特例認定の基準に違いがある場合があるため、念の為、所轄の消防署に確認することをおすすめします。

パーソナルミーティングボックス One-Bo

パーソナルミーティングボックス One-Bo
商品名 パーソナルミーティングボックス One-Bo
対応人数 1人用
スペック 換気ファン / 照明( LED ) / 電源・USBポート・LAN
防災設備 スプリンクラー
ショールーム展示 東京本社・市ヶ谷ライブショールーム ※要予約
宮城・仙台ショールーム
(展示状況は事前にご確認ください。)

パーソナルミーティングボックス One-Boは、プラザクリエイトとZoomが共同企画した “ オンライン会議のための個室空間 ” です。
オンライン会議の急増によって出てきた「会議室難民」「イヤホンボイス公害」「リモート漏洩」といった課題の解決策として開発されました。
遮音性が優れているのはもちろん、扉には、スイッチのON ・ OFFでスモークをかけられるスマートガラスを採用し、機密情報の漏洩問題にも配慮しています。
ご希望によってオリジナルプリントにも対応し、オフィスデザインに合わせたオリジナルデザインへの変更ができるのもOne-Boの特徴です。

セミクローズ型個室ブース

セミクローズ型個室ブース スノーハット

セミクローズ型個室ブース スノーハット
商品名 セミクローズ型個室ブース スノーハット (オカムラ)
対応人数 1人用 / 2人用 / 多人数用 / マネージャーブース・ワークナップブース
スペック 照明 / 天板配線口

ソロワーク・ペアワーク・グループワークと、誰と行う仕事なのかという点に主眼を置いた個室ブースです。
中でも特徴的な「ワークナップブース」は、内寸 幅 2280 × 奥行 1080mmと、幅が一人用ブースの約2倍あり、足を伸ばして座れるほどのスペースがあります。
ドアの間口も広く、車椅子対応ブースとして使用できます。
セミクローズタイプのため天井は空いていますが、ラインが特徴的なルーバータイプ、面としての印象が強いグリットタイプの2種類から選ぶことができます。
光の取り込み方が異なるため、好みが別れるところかもしれません。
多人数用は、4 〜 6人での使用が想定されます。

CONBOX Meeting

CONBOX Meeting
商品名 CONBOX Meeting
対応人数 1人用2人用4人用
スペック テーブル(1人用) / モニターハンギングバー ・ソファ ・テーブル(2・4人用)

CONBOXの内装材にはオーラルソニックという調音材を採用しています。
オーラルソニックは、除去したいノイズを軽減し、欲しい音を残すことができるといった性能を持つパネルで、会話が聞き取りやすくなるという効果があります。
これによって、天井部分が開口になっているために雑音が入りやすいといったセミクローズ型個室ブースのデメリットを補ってくれます。
また、会話の声が明瞭で小声で話をしても聞き取りやすいため、ブースの外にいる人に会話の内容を聞かれたくない状況でも安心です。

ドレープ ( テトラ・ペンタ )

ドレープ ( テトラ・ペンタ )
商品名 drape(ドレープ)
対応人数 1人用 テトラ ( パネル4枚 ) / ペンタ ( パネル5枚 )
スペック テーブル / 照明( オプション )

drape(ドレープ)は、手軽に設置できる一人用個室ブースです。
トライ・テトラ・ペンタの3種類があり、背面のパネルに違いがあります。
最小1㎡の広さから設置できるため、オフィス移転やレイアウト変更の機会ではなくとも、現在のオフィスにも設置がしやすいと思います。
周囲を囲むパネルは吸音パネルを採用し、セミクローズでありながら、Web会議や電話をする際にも対応可能です。
パネルの角度を生かしたさまざまなレイアウトが可能で、そのバリエーションの豊富さにより、どのようなオフィスでも最適なレイアウトを実現できます。

オープン型個室ブース

ドレープ ( トライ )

ドレープ ( トライ )
商品名 drape(ドレープ)
対応人数 1人用 トライ ( パネル3枚 )
スペック テーブル / 照明( オプション )

トライは、背面のパネルがないオープン型ワークスペースです。
トライと先述のテトラは、立って作業を行うのか、座って作業を行うのかによって、パネルと天板の高さを選択できます。

パネルソファ ハイビス (ソファブース)

パネルソファ ハイビス (ソファブース)
商品名 パネルソファ ハイビス
対応人数 1人
スペック テーブル / クッション

ソファブースと呼ばれるタイプの個室ブースです。
コンパクトかつリーズナブルで導入のしやすさやスペースを有効活用しながら半個室空間がつくれるといった点が人気のポイントです。
周囲のパネルが周りからの視線を遮るため、集中した状況をつくりやすく、オフィスの中にいながらメリハリの効いた働き方ができます。
サイドテーブルは、ノートパソコンを置いて作業ができる程度の大きさで、モバイル時代の働き方に対応しています。

パネルソファ ハイビス 2人掛け (ソファブース)

パネルソファ ハイビス 2人掛け (ソファブース)
商品名 パネルソファ ハイビス 2人掛け
対応人数 2人用
スペック クッション

パネルソファ ハイビスの2人掛けタイプです。
二台をセットとして設置することでファミレス席のように使用することができ、最大4人まで対応しています。
パネルの高さは170cmほどで、人が着席した時にちょうど頭くらいの高さになり、横を通る人の視線を感じることなくコミュニケーションに集中することができます。

パネルデスク KA・KO・I  (パネルデスク)

パネルデスク KA・KO・I  (パネルデスク)
商品名 パネルデスク KA・KO・I
対応人数 1人(連結可能)
スペック 配線ボックス / アジャスター

サイドパネルの高さは、着席時に視線を遮る1200mm。
隣同士の視線も気になりにくく、目の前の作業に集中することができる環境です。
デスクは、内寸幅約92cm、内寸奥行 約58cmと、PCのモニターやキーボード、さらにドリンクボトルを置けるくらいのスペースがあります。
また、天板下の高さは695mmと、高機能チェアのような大型チェアにも対応できるスペースがあります。
必要人数に合わせてデスクを連結し横に拡張することができるほか、向かい合わせに連結することでアイランド型レイアウトにもできます。

個室ブースを選ぶ際に注意したいポイント

個室ブースを選ぶ際に注意したいポイント

個室ブースを設置する際において、地震や火災などの災害が発生した時に安全を確保できるのか確認することは大変重要なポイントです。
安全性について気になる点は次の3点ではないでしょうか

  • 個室ブースの耐震性はどのように確認できるか?
  • 防音性が高い個室ブースの中からオフィス内で火災が起きた場合に気づくことはできるか?
  • オフィスの部屋(居室)と同様に消防設備が必要か?

本章ではこれらの疑問に答えながら、個室ブースを選ぶ際に注意したいポイントについて解説したいと思います。

個室ブースの耐震性はどのように確認できる?

★★★

地震が起きた場合に揺れに耐えることができるのか心配になります。
大きな揺れに耐えられずバタンと倒れてしまって、逃げ道を塞がれてしまったり、下敷きになったりしては命を守ることができません。
そこで、注意したいポイントが、個室ブースの耐震性です。
耐震性については、商品のサイトやカタログで確認することができますが、さらに信用できる情報としては、第三者機関による耐震試験を実施しているかも参考になります。
例えば、スマートワーキングブース KOLOは、地震が起きた時、避難するまでの時間を確保するための品質を実証する耐震試験を行っています
阪神淡路大震災(1995年)および東日本大震災(2011年)時の地震波形を用いた耐震試験を行った結果、転倒しないことを確認しています。
このように、メーカーが示すデータをもとに安全性を確認することも安心材料となります。
また、個室ブースを設置する業者が信頼できるかどうかも重要なポイントです。
せっかく安全性が高い商品だということが確認できたとしても、設置する業者がいい加減では問題です。

防音性が高い個室ブースの中からオフィス内で火災が起きた時に気づくことはできる?

防音性が高い個室ブースの中からオフィス内で火災が起きた時に気づくことはできる?

ブース内で作業を行っているとき、オフィス内で火災が発生したとします。
静かな空間の中からその火災に気づくことはできるでしょうか。
特にクローズ型の個室ブースは防音性能が非常に高く、ブース内は静かな公園と同じレベルの音環境になります。
個室ブースを設置したフロア内で火災が発生した場合に、警報ベルがなっているにもかかわらず気づかないということがないか心配です。

消防庁より、ブース外の音響が聞き取りにくいと判断される場合には、自動火災報知設備、または非常警報設備の警報音と、他の警報音や騒音を区別して聞き取ることができる(※6)よう音圧を確認することが通達されています
また、避難上支障をきたさない場所への設置も求められます。
防音性が高い個室ブースを設置した際は、警報ベルの音が聞こえるように確認することが重要です。

※6) 任意の場所で65dB以上の音圧があること。ただし、暗騒音が65dB以上ある場合は、警報装置の音圧が、当該場所における暗騒音よりも6dB以上強くなるよう確保されていること。 (平成20年8月28日付け消防予第200号)

オフィスの部屋(居室)と同様に消防設備が必要?

オフィスの部屋(居室)と同様に消防設備が必要?

移転や新設、あるいはレイアウト変更などでオフィスの内装工事を実施する場合、着工の7日前までに「防火対象物工事等計画届出書」を所轄の消防署に提出しなければなりません。
消防法で対象とされている建物は、消防設備の設置が厳格に決められているからです。

オフィスの内装工事においてかかわってくる消防設備は主に火災の発生を検知する火災感知機と火災発生時に大量の散水で初期消火を図るスプリンクラーです。

執務室や会議室はひとつの部屋として壁やパーテーションで仕切られていますが、天井までの高さがある壁やパーテーションで囲まれた空間は「部屋(居室)」とみなされ、ひとつの部屋(居室)につき、煙感知機または熱感知機をひとつ以上設置しなければならないと法律で定められています(※7)

また、建物の外に避難することが難しい11階以上の高層階には必ずスプリンクラーを設置しなければならないことになっていますが、スプリンクラーが設置されているオフィスでは、火災発生時にスプリンクラーヘッドから散水された水を遮らないよう、家具やパーテーションを設置しなければなりません。
守られていない場合には消防から指導が入ることがあります。

天井と壁で囲まれたクローズ型個室ブースもまた居室とみなされ、消防法に準拠する必要があります。
しかし、壁や床に固定されていないクローズ型個室ブースは「可動式ブース(※8)」に分類され、要件を満たすことで特例として消防設備の設置が免除されます。

《 感知器・スプリンクラーヘッドの設置免除条件 》

  • ブースの床面積が3m²以下であること
  • ブースの天井及び壁は不燃材料で仕上げられていること
  • ブース外部から当該ブース内で発生した火災を目視等で確認出来ること
  • ブース内に住宅用下方放出型自動消火装置を設置することにより、当該ブース内で火災が発生しても確実に消火できることが消火実験等により確認されていること
  • 当該住宅用下方放出型自動消火装置はパッケージ型自動消火設備Ⅱ型に準じた点検が定期的に実施され適切に維持管理されていること

《 非常放送用スピーカーの増設免除条件 》

  • ブース内における音圧が65デシベル以上となることが確認できること
  • ブースの床面積は3m²以下であること
  • ブース内部から当該ブース外で発生した火災を目視等で確認できること

これらの要件を満たし特例承認を受けられるようにするためにおすすめなのが、消防法に準拠した個室ブースを選ぶことです。
購入を検討している商品が消防法に準拠した商品であるかは、ホームページやカタログのスペック一覧などにその旨記載しています。
準拠品の特徴としては次のようなものがあります。

  • 天井・壁に不燃材を採用している
  • 熱感知式消火器や簡易型スプリンクラーを搭載している
  • ブース内は65dB以上で聞こえる

所轄の消防署によって特例承認の判断が異なる場合もあるため、個室ブースを購入する前に確認しておくのが無難でしょう。
個室ブースの設置後に消防法に準拠していないことが判明した場合、メーカーではなく、設置した企業が責任を負うことになりますので、事前確認が大変重要です
また、オフィス内のどこにでも設置できるわけではなく、オフィスの構造上の条件により設置が難しかったり、新たなコストが発生することも考えられます。
商品の検討段階からメーカーやオフィスプランナーなどに相談することで、貴社にとって最適な方法を提案してもらえるでしょう。

※7)感知器によって火災を有効に感知できる区域のことを感知区域と言い、 壁または天井面(感知器の取付け面)から 0.4 m以上(差動式分布型と煙感知器は 0.6 m以上) 突き出した梁などによって区画された部分ごとに設置する。
※8)天井及び壁に囲われたブースで、防火対象物の床や壁に固定されておらず、人が出入りして利用するものをいう。セミクローズ型個室ブースも対象になるかは消防署に確認する必要がある。

まとめ|自社の働き方に合った個室ブースを見つけよう

個室ブースと一口に言っても、その種類には様々あることがご理解いただけたのではないでしょうか。

働き方改革から始まり新型コロナウイルス感染症の流行によって、私たちは、働き方やオフィスの在り方を捉え直すことになりました。
必要に迫られてとはいえ、リモートワークやWeb会議、オンライン商談など新しい働き方が普及し、「仕事の内容によって働く場所を選ぶ」というワークスタイルが受け入れられるようになってきたことは大きな変化です。

個室ブースの人気はうなぎ登りで、オフィスに導入する企業も増えています。
しかし、どれくらい集中力が必要な仕事なのか、想像力を働かせなければいけない仕事なのか、空き時間に事務作業を行う場所が必要なのか、あるいは、Web会議をする場所が必要なのかなど、業務の性質や仕事の内容に合わせた個室ブースを選び、最適な場所に設置できているかについては疑問があります。

社員が働きやすい環境をつくることが、社員の業務パフォーマンスの向上につながることは想像に難くありません。
本コラムを通して、貴社の働き方に合った個室ブースを選ぶことで、社員の皆さんが満足する働き方を手に入れられたら幸いです。

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