オフィスを間仕切りするパーテーションを設置する際、タイプによっては工事が必要となる場合があります。
しかし、工事を要するタイプのパーテーションには、防音性が高いなどいくつものメリットがあるのも事実です。
パーテーションを選ぶ際には、パーテーションの種類や工事方法のほか、工事の際の注意点についても把握しておきたいところです。
また、パーテーション工事の費用相場や設置事例についてもチェックしておきましょう。
この記事では、パーテーションの種類と設置工事のメリットについて紹介。
また、施工方法と費用相場のほか、注意点について解説します。
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パーテーション工事とは?
パーテーション工事とは、オフィスや店舗などのひとつの空間を、パーテーション(間仕切り)で区切る工事のことで、内装工事に含まれます。
パーテーションは大きく分けて「置き型(設置型)」のパーテーションと、「施工型」のパーテーションの2種類に分けられます。
それぞれの特徴は、下記のとおりです。
■ パーテーションの種類と特徴
置き型 | 施工型 | |
---|---|---|
設置工事 | 不要 | 必要 |
移動 | 可能 | 不可 |
機密性・防音性 | なし | あり |
費用 | 安い | 比較的高い |
パーテーション工事は、基本的には施工型パーテーションの設置時に行うものです。
施工型パーテーションは天井や床、壁などに固定するため、一定の工事期間が必要となる点に注意しましょう。
パーテーション工事のメリット
施工型パーテーションの設置工事を行うことで、企業やオフィスで働く社員にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、パーテーション工事のメリットについて解説します。
生産性の向上
パーテーション工事のメリットのひとつに、生産性の向上が挙げられます。
防音性の高い施工型パーテーションを設置することにより、他の社員の視線や話し声を気にしなくても済むようになり、業務に集中できるようになります。
社員がそれぞれ集中して作業やミーティングなどを行える空間を設けることで、結果的にオフィスの生産性は大幅に向上するでしょう。
セキュリティの確保
パーテーション工事のメリットに、セキュリティの確保が可能となる点も挙げられるでしょう。
オフィス内にパーテーション工事による間仕切りを設けることで、秘匿性の高い業務や会議などを行えるようになります。
施工型パーテーションであれば、素材の性質上、防音性や機密性を高められます。
間仕切りされた空間で、経営に関する重要な情報や個人情報を取り扱うことも可能です。
デザイン性の向上
オフィスにおけるデザイン性の向上も、パーテーション工事のメリットです。
置き型パーテーションに比べ、工事が必要となる施工型パーテーションはアルミやスチールのほか、ガラスなどの種類があります。
これらの素材の違いによって、オフィス全体の雰囲気を大きく変えることができます。
おしゃれなオフィス空間を構築したいと考える企業にとって、施工型パーテーションは高い効果を発揮するでしょう。
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施工型パーテーションの種類
施工型パーテーションには、いくつかの種類があり、それぞれにメリットがあります。
ここでは、施工型パーテーションの種類について解説します。
スチールパーテーション
施工型パーテーションの種類のうち、防音性が高いのがスチールパーテーションです。
これは、スチール製の表面材とフレーム(支柱)で石膏ボードを内部に挟み込み、内部に空気層を設けていることによるものです。
これにより、防火性・断熱性も高くなっています。
また、表面材に重厚感があり、オフィスに高級感を演出できるのもスチールパーテーションの魅力といえます。
さらに、カラーバリエーションも豊富です。
- 関連記事
- スチールパーテーションの構造については、関連記事 「スチールパーテーションの構造とは?アルミとの違いやメリットを紹介」 にて解説しております。あわせてご覧ください。
ガラスパーテーション
ガラスパーテーションは、施工型パーテーションの中で、オフィス空間に開放感を演出したいときに効果的なタイプの間仕切りです。
透明なガラスパネルによって採光しやすくなるだけでなく、オフィスのデザイン性をアップさせることも可能です。
ガラスパネルの透明度やフレームの有無などを選べるのも魅力ですが、材料としては、他のパーテーションに比べて高価になる傾向があります。
アルミパーテーション
アルミパーテーションは、フレームがアルミ製のパーテーションです。
軽量かつ短納期で施工可能な上、スチールパーテーションやガラスパーテーションに比べて、材料として安価なのが魅力といえます。
施工型にもかかわらず、レイアウト変更のための移設も比較的容易なのが、アルミパーテーションの特徴といえるでしょう。
ただし、防音性や断熱性についてはスチールパーテーションに劣ります。
造作壁
パーテーションではありませんが、軽量鉄骨のフレームと石膏ボードで仕上げる造作壁も、工事が必要な間仕切りとして挙げられます。
造作壁は「LGS(Light Gauge Steel)壁」とも呼ばれ、高い防音性や耐火性を持っています。
また、おしゃれなオフィス空間を構築したい場合には、デザインの自由度が高い点も魅力的に感じられるはずです。
ただし、長い施工期間や高額な費用がかかる場合があり、また移設が一切できないため、施工型パーテーションと十分に比較・検討して選ぶ必要があるでしょう。
オフィスコムが手掛けたパーテーションの事例をご紹介しています。パーテーションの柄や色の違い、内装や家具との調和など、貴社のオフィスづくりにご活用ください。
パーテーションの施工方法

施工型パーテーションを設置する際には、どのような工事を行うことになるのでしょうか。
ここでは、パーテーションの施工方法について解説します。
① 設置計画の立案
まずは、パーテーションを設置する計画を立てます。
具体的には、専門業者に依頼して設置場所を決めるために寸法を測ったり、レイアウトを検討したりします。
現地調査とニーズを調整した結果、パーテーションの設置工事の計画やスケジュールを作成し、必要な資材を手配することになるでしょう。
② 資材の準備
続いては、資材の準備です。
条件やニーズに合ったパーテーションのフレームやパネル、ドアなどの建具を調達します。
消防設備や空調設備の移設などを伴う場合は、依頼した工事業者によく確認した上で、消防設備などに詳しい専門業者を手配しましょう。 すべての工事を支援してくれるワンストップの業者だと、各業者とのやり取りの手間もかからないため安心です。
③ 床と天井の墨出し(マーキング)
パーテーションの設置位置を決めるには、床と天井への墨出しという作業を行わなければなりません。
墨出しは、レーザー墨出し器(水準器)という機械を使って実施します。
レーザーを床や天井に照射して、工事に必要となる水平・垂直の基準線をマーキングします。
④ フレーム・パネルの設置
基準線に沿って、パーテーションのフレームを設置します。
フレームはパーテーションを支えるには不可欠なものであり、安定した場所にしっかりと設置しなければなりません。
フレームを設置したら、石膏ボードやガラスパネルをはめ込んでいきます。
ドアや窓などがある場合、それらを組み込むのもこのステップです。
アルミパーテーションの場合、床と天井にレールを設置して固定し、レールのあいだにフレームやパネルを設置します。
⑤ ケーブル類の設置
設置計画にもとづいて、電気配線やインターネットの通信ケーブルなどを設置します。
これらのケーブル類は効率的かつ柔軟性のある設置が重要です。
ケーブル類が適切に設置されていないと、通信状況の不安定さを招くだけでなく、見た目も悪くなるので注意してください。
また、将来的な拡張に対応する配線設計をあらかじめしておきたいところです。
⑥ 仕上げ、確認
パーテーションの種類によっては、工事の仕上げとして、隙間風や音漏れを防ぐために隙間や継ぎ目にシーリング材を充填します。
固定の状態や可動部の動作などを点検・確認したら、工事完了です。
パーテーション施工の費用相場

パーテーション施工の費用相場は、アルミパーテーションの場合、1枚あたり1万2,000~1万8,000円となっています。
オフィスコムでは、1スパン(表裏2枚のパネル)あたり1万6,280円~という価格での工事を承っています。
ご希望のデザインに合わせた3Dパース作成やお見積もりについては無料です。
なお、スチールパーテーションの設置工事の費用相場は、1枚あたり2万円以上となっています。
スチールパーテーションは会議室や社長室などに使用されることが多く、高い防音性能を求めるスペースにはおすすめです。
- 関連記事
- パーテーション工事の費用については、関連記事 「パーテーション工事にかかる費用は?種類と選び方、施工事例を紹介」 にて解説しております。あわせてご覧ください。
パーテーション施工時の注意点
パーテーション工事を行う際には、いくつか気をつけたいことがあります。
ここでは、パーテーション施工時の注意点について解説します。
アンカーの使用可否を確認する
スライディングウォールなどパーテーションの仕様によっては、アンカーの使用可否の確認が必要となることが、施工時の注意点として挙げられます。
アンカーとは、天井にパーテーションを固定するための器具のこと。
ドリルで天井に穴を開け、挿入する必要があります。
アンカー使用が必要な場合、パーテーション工事実施の前に、ビルのオーナーに対する工事の際の騒音についての相談や、アンカーの打ち込みが原状回復工事の対象となるかどうかの確認をしなければなりません。
トラブルにならないよう、事前にしっかりと確認を行っておきましょう。
天井設備をチェックする
オフィスにおける天井設備をチェックしなければならないことも、パーテーション施工における注意点といえるでしょう。
なぜなら、オフィスの天井には、空調や照明、火災警報器・感知器・スプリンクラーなどの設備が埋め込まれているからです。
天井まで閉じてしまうクローズタイプのパーテーションを設置する場合、天井設備が干渉しないようにしなければなりません。
加えて、「個室」と見なされるため、消防署への届け出や感知器などの移設が必要となります。
天井設備の移動が難しい場合もあるので、事前に必ずチェックしておきましょう。
消防法についての知識を持つ専門業者に相談するのが安心です。
パーテーション施工したオフィスの事例
パーテーション工事によって、オフィスの空間はどのように変わるのでしょうか。
最後に、オフィスコムが手掛けたオフィスのパーテーション工事の事例をご紹介します。
アルミパーテーションで会議・商談スペースを創出
オフィスリニューアルの際に、会議室をアルミパーテーションで間仕切りして作り出したケースです。
周囲の視線や音漏れを遮断し、会議や商談が行いやすい環境としています。
ガラスの組み合わせで開放感と秘匿性を両立した会議室に
透明性の異なるガラスを用いたパーテーションにより、開放感がありながらもプライバシーを確保した会議室を実現。
また、ガラスの透明感と抜け感を活かしながら、部屋内の壁にはアクセントに木目調のクロスで仕上げ、外からでも認識できるデザイン性の高い空間を作り上げています。
一枚ガラスによる開放的で洗練された会議室を実現
内装のリニューアルを実施したこのオフィス。
既成のガラスパーテーションでは表現しづらいノンフレームで一枚ガラスの間仕切りを造作壁で表現し、開放的で高級感あふれる会議室を実現した事例となっています。
エントランスとのデザインの連続性も注目したいポイントです。
限られた予算の中でうまく優先順位をつけておしゃれな内装を実現
ブラック・グレー・ホワイトで構成されたおしゃれなオフィス。
防音性の高さを重視し、黒の造作壁にダブルガラスのパーテーションを組み合わせています。
これにより、デザイン性と機能性を高度に両立させた空間が誕生しました。
パーテーション工事によって魅力的なオフィスをつくろう
施工型パーテーションの工事は、専門業者に依頼して設置計画から依頼するのがおすすめです。
パーテーション工事には、消防法などの法律が絡むため、専門知識と豊富な経験を要するからです。
費用を抑えつつ、パーテーションに求める防音性能やおしゃれなデザインを実現するためにも、適切な業者選びをしたいところです。
オフィスデザイン・オフィス移転の専門業者オフィスコムでは、お客さまの事業内容や理想のオフィスをヒアリングし、最適なパーテーション工事をご提案しています。
オフィスのパーテーション設置をご検討中の方は、オフィスコムにご相談ください。
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