サイン工事は、オフィス内の案内や屋外に向けた広告・宣伝を目的としたサインを設置するために行うものです。
オフィスにはさまざまなサインがあり、目的や種類も多様です。
ただし、法令や条例に適切に準拠したり、ロゴデザインのデータを用意したりと注意すべきポイントもあります。
豊富な知見を持つ専門業者と相談して、スムーズにサイン工事を行いたいところです。
この記事では、サイン工事の種類とメリットのほか、サイン工事の注意点と工事の流れについて解説します。
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サイン工事とはオフィス内外で案内や宣伝のためにサインを設置する工事のこと
サイン工事とは、オフィス内の案内や屋外における宣伝・告知などを目的として、看板(サイン)を設置する工事のことです。
誘導を目的としたサインだけでなく、企業のブランディングのためにデザインされたロゴ看板などを設置する工事も、サイン工事に含まれます。
サイン工事は、オフィスの移転やリニューアル時に行われることが多い傾向にあります。
サインは企業の顔代わりであり、オフィスに訪れた人にとっては、企業の第一印象を決める重要な要素といえるのです。
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サイン工事のメリット
企業の顔となるサインの工事には、いくつかのメリットがあります。
ここでは、サイン工事のメリットについて解説します。
訪問者の案内・誘導に役立つ
サイン工事によってオフィスの内外にサインを設置するメリットとして、訪問者の案内や誘導に役立つことが挙げられます。
オフィスビルの構造によっては、エントランスが見つけにくかったり、エントランスから入って目当ての部署や会議室へ向かう動線がわかりにくかったりする場合があります。
社名や部署名の表示サインのほか、駐車場やトイレへの誘導サインなどを適切な場所に設置することで、初めてオフィスに訪れた取引相手や社員でも迷わず、スムーズに目的地に到達することができるのです。
企業のブランディング強化に役立つ
オフィス内外に一貫したロゴデザインやコーポレートカラーを使用したサインを設置することで、企業のブランドイメージを強化することが可能です。
特にエントランスや受付付近に統一感のあるデザインのサインを配置すれば、訪問者に対して強いインパクトを与えられるでしょう。
24時間365日の宣伝・広告効果がある
オフィス外や共用部のサインは、24時間365日稼働する宣伝・広告としての機能を持っている点がメリットです。
オフィス外に設置されたサインは、短期的な掲載でその都度費用がかかる屋外広告に比べ、恒常的な告知効果が期待できるでしょう。
また、照明によってライトアップされたサインなら、夜間や悪天候時でも広告として機能し、通りがかった人に対して企業名やロゴデザインなどを印象付けることが可能です。
複数企業が入居するオフィスビル内の共用スペースに設置されたサインについても、一見したたけではどんな企業が入居しているかわかりにくいビル内において、企業の存在を気づかせる役割を果たします。
オフィスのセキュリティや安全性の確保に貢献する
オフィスにおいてサインは、セキュリティ・安全性の確保に貢献するメリットがあります。
具体的には、防犯カメラによる監視体制を示すサインや、オフィスの入退室に関する注意喚起のサインを設置することで、犯罪行為の抑止効果が期待できるでしょう。
また、災害発生時の避難経路や危険物の取扱方法を示すサインをオフィス内外に適切に設けることで、社員の安全を確保できる可能性も高くなります。
サイン形式の種類
一口にサインといっても、さまざまな形式があります。
ここでは、サイン形式の種類についてご紹介します。
屋外用サイン
屋外用サインは、オフィスビル・店舗の外壁や屋上などに設置する看板のことです。
立て看板やオフィスビルの壁面に対して垂直方向に設置されている袖看板(突き出し看板)のほか、道路に面した場所に設置され、遠方からよく見える建植看板(ポールサイン)も、屋外用サインの一種といえます。
いずれも、周囲を通行する人に対して、企業の存在や所在地をアピールするのに役立ちます。
屋内用サイン
屋内用サインは、主にオフィスビル内の案内や誘導に役立つ看板です。
入居フロアのエントランスサインのほか、各部署名・会議室名などの室名サイン・ドアプレートなどが挙げられます。
ロゴデザインなどが入るなどの統一感を持たせれば、企業ブランディングにも貢献するでしょう。
ライトサイン
LED照明などを内蔵した看板が、ライトサインです。
発光サインやバックライト看板と呼ばれることもあります。
ライトサインは、看板全体を中から光らせるタイプと、文字の輪郭部分を背面から光らせるタイプがあり、夜間の屋外や、屋内の暗色背景などで企業名を際立たせるのに効果的です。
立体サイン
看板の文字やロゴマークなどを立体的にしたものが、立体サインです。
ウレタン樹脂製のカルプ板をカットして製作する「カルプ文字」などが代表例として挙げられるでしょう。
立体サインは視認性を高める効果がありますが、立体サインとライトサインを組み合わせ、浮いた文字を照明で際立たせることもあります。
デジタルサイン(デジタルサイネージ)
液晶ディスプレイやLED照明などを使う看板が、デジタルサイン(デジタルサイネージ)です。
映像や動的文字を表示させることができるため、さまざまな情報を発信可能です。
オフィスにおいては受付やエレベーターホールなどで活用される傾向があります。
そのほか、オフィスビルの屋上や壁面に設置して、広告を流すのにも役立ちます。
ラッピングサイン
「ラッピング(包装)」の言葉通り、オフィスビルを包むように設置するのがラッピングサインです。
オフィスビルのコンクリート壁面やガラス面をラッピングして、ブランドメッセージや広告を訴求することができます。
インフォメーションサイン

インフォメーションサインは、主に駅や空港などで使用される案内用サインです。
オフィス内では共用スペースにおける全館フロア案内用として使われることがあります。
オフィス内におけるサインの種類
オフィス内には、目的に応じてさまざまな種類のサインが設置されています。
オフィス内に設置されるサインの種類は、下記のとおりです。
《 オフィス内におけるサインの種類 》
- 名称サイン : 社名や企業ロゴなどを示すための看板
- 記名サイン : 室名やトイレなどの名称を表示する看板
- 案内サイン : フロア案内や階数案内などの看板
- 誘導サイン : 方向を指す看板
- 演出サイン : 宣伝・広告用の印象的な看板
名称サインのうち、企業のエントランスに設置される看板をエントランスサインといいます。
サイン工事の種類
サイン工事にも、さまざまなタイプのものがあります。
ここでは、サイン工事の種類について解説します。
切り文字
文字の形状に沿って素材を切り出した「切り文字」という方法で、サインを製作することが可能です。
素材はアクリルやステンレスのほか、発泡ウレタンにカルシウムを添加したカルプ、木材などが用いられ、主にNCルーターという装置で切削加工します。
切り文字は壁面に直接接着する方法か、アンカーボルトをあいだに入れて、壁面から少し浮かせて取り付ける方法があります。
アクリルプレート
プラスチックの一種であるアクリル板は、サインで用いられる代表的な素材です。
高い強度と耐候性を持ちながら、加工のしやすさや軽量であることも特徴といえます。
サイン工事の場合、基本的にはアクリルプレートに企業名やロゴマークを印刷して、サインを製作します。
透明性を活かし、LED照明を取り付けて内側から照らしたり、切り文字を接着して立体感を出したりすることも可能です。
金属プレート
アルミやステンレスなどを使った金属プレートは、高級感のあるスタイリッシュなサインを望むならば最適の素材といえるかもしれません。
素材には、真鍮やブロンズなども用いられます。
金属プレートのサインの製作は、切り文字タイプか、エッチングタイプかに大別できます。
エッチングとは、金属の腐食性を利用し、文字の形状に合わせて削る方法です。
カッティングシート

カッティングシートは、色付けされた塩化ビニルシートのことで「マーキングフィルム」が正式名称です。
カッティングシートの特徴として、薄くて発色が良く、耐候性も高い点が挙げられます。
そのため、ビルの壁面やガラス面に貼り付けできるのが特徴です。
なお、カッティングシートは最初から着色されているものの、色数に限りがあったり、上から写真やグラデーションの印刷ができなかったりするため、注意が必要です。
LED照明
LED照明を使って、サインを製作することも可能です。
LED照明によるサインは、文字自体を光らせるタイプと、文字やロゴが入った看板を光らせるタイプがあります。
視認性の高さがLED照明によるサインの特徴であり、夜間時には訴求効果を発揮します。
インクジェット出力シート
サインに使われるインクジェット出力シートは、カッティングシートと同様に塩化ビニル製です。
ただし、インクジェット出力シートは、印刷を前提としています。
そのため、写真を印刷できたり、色のグラデーションを表現できたりする点でカッティングシートと異なります。
繊細なデザインのサインを製作する場合には、カッティングシートよりもインクジェット出力シートを選んだほうがいいでしょう。
サイン工事の注意点
サイン工事を行う際には、いくつか気をつけたいポイントがあります。
ここでは、サイン工事の注意点について解説します。
目的や要望を明確にして素材などを選ぶ
サインは企業の顔となる存在であり、目的や要望を明確にして設置しましょう。
その場合には、設置場所やサインの大きさだけでなく、素材や種類選びも重要です。
例えば屋外では、遠くからでもわかるように、視認性に優れた素材や設置方法を選ぶ必要があります。
また、夜間も企業名を目立たせて広告・宣伝効果を狙うのであれば、切り文字のサインに照明を組み込んでおかなければなりません。
ロゴデザインなどのデジタルデータを準備する
ロゴデザインなどのデジタルデータは、サイン工事において必要不可欠です。
このデジタルデータは、「.jpeg」などの画像データではなく、Adobe Illustratorなどのソフトで作成されてアウトライン化された「.ai」データの必要があります。
アウトライン化とは、イラストデータ内の文字化けを防ぐために文字フォントを図形化する処理のことです。
特に、特殊なフォント(文字)が使われていたり、グラデーション処理が施されたりしたロゴデザインは注意が必要です。
アウトラインデータがなくても簡単なものであれば専門業者で再現可能ですが、特殊かつ複雑な処理がされたロゴデザインは、完全に再現できない場合があります。
企業の思いが込められたロゴデザインを、発注者側できちんと準備して、専門業者に渡す必要があることを認識しておきましょう。
耐久性やメンテナンス性を考慮に入れる
屋外に設置するサインの場合、直射日光や風雨に晒されるため、高い耐候性が求められます。
また、地震や台風などの天災に破損したり落下したりすることがないように、設置時には取り付け強度にも注意しなければなりません。
また、どんなサインも経年劣化により、設置当初の性能や美観を保てなくなります。
そのため、サインには定期的なメンテナンスが欠かせないほか、工事の際にメンテナンスのしやすさを考えた設計にする必要もあります。
法令・条例などの設置条件に注意する
オフィスの外に設置するサインは「屋外広告物」にあたり、新たに工事する際にはさまざまな法令や条例に適合させる必要があります。
具体的には、主に下記の法令・条例に準拠しなければなりません。
《 屋外のサイン設置において準拠が必要となる主な法令・条例 》
- 屋外広告物法・屋外広告物条例
- 景観法・景観条例
- 建築基準法
- 消防法
- 道路交通法
- 道路法
※50音順
このほか、地域によって基準や規則が異なる場合もあるので、設置や管理の際に確認が必要となる法令・条例については、豊富な知見を持つ専門業者に相談するようにしてください。
サイン工事の流れ

サイン工事を実施する際には、どのような流れで行えばいいのでしょうか。
ここでは、サイン工事の流れについて解説します。
① 打ち合わせ(現地調査)
まずは、サイン工事の専門業者と、設置を検討しているサインに関する打ち合わせを行います。
どのような種類のサインを設置するのか、目的やサイズのほか、予算などについて相談しましょう。
また、サインの設置環境についても、現地において調査を行う必要があります。
② デザイン・設計
続いて、サインの目的や設置場所に合った最適なデザイン案を、専門業者が制作します。
このデザイン案をもとに協議を行い、素材選びを含めた詳細設計を行います。
③ 見積もり・検討
設計案が完成したら、それをもとに算出した見積もりを、専門業者から受け取ります。
デザインは要望のとおりか、予算に見合うかどうかを検討しましょう。
④ 許可申請
サインの設置場所が屋外だった場合は、自治体への許可申請が必要となることがあります。
サイン製作から工事まで一括で行う専門業者の場合、鋼構造物工事業で建設業許可を取得していることが求められます。
許可申請については、サインの種類によって屋外広告物に関する許可や道路占用許可のほか、道路使用許可などさまざまな種類が必要になるケースもあるので注意してください。
サイン工事の専門業者が、許可申請を代行するパターンがほとんどです。
⑤ サイン製作・取付工事
契約後、専門業者は設計図をもとにサインの製作に入ります。
完成したサインは、専門業者の手によって取付工事が行われます。
屋外サインの設置場所などによっては、足場を組んだり、建設機械が必要となったりすることもあるので注意してください。
⑥ 引き渡し・フォロー
サインの工事が完了し、照明の点灯などのテストや調整作業が済んだら引き渡しとなります。
サインの引き渡し後も、照明の交換やメンテナンスでは専門業者の支援が必要となるため、フォロー体制についても確認しておきたいところです。
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サイン工事は専門業者に相談しながら、適切に進めよう
オフィスの移転やリニューアルを機に、自社のロゴデザインを屋外やエントランスに掲示したり、適切な案内・誘導サインを設置したりしたいと考える方も多いはずです。
ただし、サイン工事はさまざまな法令や条例に確実に適合させなければなりません。
また、目的や要望に合った的確なサイン工事が求められます。
そのため、サイン工事に関しては、豊富な知見を持った専門業者へ相談するといいでしょう。
オフィスデザイン・オフィス移転の専門業者オフィスコムでは、お客さまの事業内容や理想のオフィスをヒアリングし、最適なサイン工事をご提案しています。
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