コロナ禍によるテレワークの普及を経て、ハイブリッドワークが浸透しつつある中、オフィスは「出社しなければならない場所」から「必ず出社しなくてもいい場所」に変わりつつあります。
このような変化に伴い、オフィスには新しい価値や出社したくなるような魅力が求められるようになりました。
では、社員が思わず出社したくなるオフィスとは、どのようなオフィスなのでしょうか。
オフィスの重要性や魅力的なオフィスづくりのポイントを知っておくことは、今後の事業成長に役立つかもしれません。
この記事では、出社したくなるオフィスが求められる理由とメリットのほか、出社したくなるオフィスづくりのポイントとオフィス事例について解説します。
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出社したくなるオフィスが求められる理由
社員が出社したくなるオフィスは、そもそもなぜ必要なのでしょうか。
ここでは、出社したくなるオフィスが求められる理由について解説します。
生産性向上のため
出社したくなるオフィスが重要な理由のひとつに、生産性向上が期待できることが挙げられます。これは、オフィスには業務使用に最適化されたオフィス家具やオフィス機器・設備のほか、集中して取り組む業務に適したスペースやリフレッシュができるスペースが完備されており、快適に仕事ができるからです。
テレワークの場合、ダイニングテーブルやリビングのソファなど業務に適さない家具で仕事をせざるをえなかったり、プリンターや大型モニターなどのオフィス機器がなかったりして、業務効率が下がる可能性があります。その点、環境整備されたオフィスなら安心です。また、社員間の情報共有などが行いやすいのも生産性向上に寄与するでしょう。
オフィス回帰の動きがあるため
出社したくなるオフィスが重要な理由として、オフィス回帰の動きがあることも挙げられるでしょう。
コロナ禍以降に急速に普及したテレワークですが、社員間のコミュニケーションの希薄化などが指摘され、定期的な出社を義務付ける企業が増えてきました。
実際、国土交通省が2025年3月に公表した「令和6年度テレワーク人口実態調査-調査結果-」によれば、企業に勤務する人のテレワークの実施率は24.6%で、ピーク時に比べて減少傾向にあります。近年はIT企業でもオフィス回帰を段階的に進める動きがあり、あらためてオフィスの重要性が注目されているのです。
組織としての一体感を醸成するため
出社したくなるオフィスが重要とされるのは、組織としての一体感の醸成も理由としてあります。社員がチームや部署で顔を見合わせながら業務に取り組めば、「ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)」が容易にできます。それだけでなく、さまざまなコミュニケーションが生まれやすくなり、互いの信頼関係も構築しやすくなるでしょう。
出社してリフレッシュスペースや社員食堂などで業務以外の雑談もできることにより、テレワークでは得にくい強固な結びつきが期待できるのです。
アイデア創出のため
社員によるアイデアの創出を促すことも、出社したくなるオフィスが重要な理由です。
対面でのミーティングにおける意見交換や、リフレッシュスペースで交わされた何気ない雑談から、新たな商品や革新的な新規事業のアイデアが生まれる可能性があります。
そういった意味でオフィスは、ビジネスにおけるセレンディピティ(思いもよらなかった発見や偶然がもたらす幸運)の創出の場ともいえるのです。
人材の教育力向上につながるため
出社したくなるオフィスが重要な理由には、人材の教育力向上があります。非対面のテレワークでは相手の振る舞いや感情の動きなどが読み取りにくく、どうしても社員の教育が難しい側面があるからです。
対面の研修会や個別の相談などを行いやすいオフィス環境を構築することで、人材教育に高い効果をもたらすのはいうまでもありません。
人材の定着率アップが期待できるため
テレワークを続けていると、孤独感や疎外感を感じるとともに企業に対する帰属意識を感じにくく、従業員エンゲージメントが低下してしまいます。それは結果として、定着率ダウンにつながりかねません。
オフィスが機能的で快適な空間であり、コミュニケーションや柔軟な働き方を実現しやすい場にすれば、多くの社員が思わず出社したくなるでしょう。企業ブランディングが体現されたおしゃれなオフィスは組織の一員としての誇りも持ちやすくなるため、社員の定着率向上につながる可能性があります。
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社員が出社したくなるオフィスの魅力

社員が魅力を感じ、出社したくなるのはどのようなオフィスなのか、具体的に知りたいと思う担当者もいることでしょう。ここでは、出社したくなるオフィスの魅力について解説します。
多様な働き方が可能
多様な働き方が可能なオフィスは社員にとって魅力的に映り、思わず出社したくなるでしょう。
具体的には、集中作業が可能な個室・半個室の集中ブースや、ざっくばらんな会話が可能なリフレッシュスペースが整っていること、自分の業務や気分によって座席を選べるフリーアドレス制を導入していることなどが挙げられます。
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- フリーアドレスについては、関連記事 「フリーアドレスオフィスとは?メリット・デメリットや事例を紹介」 にて解説しております。あわせてご覧ください。
コミュニケーションを取りやすい
社員間のコミュニケーションを取りやすいオフィスは、業務上のアドバイスやサポートを得たいと考えている若手の社員にとってうれしい環境といえます。フリーアドレス制が導入されていれば、より気軽に先輩社員に相談できるでしょう。
また、リフレッシュスペースや社員食堂を備えたオフィスも気軽に交流しやすくなります。部署を超えた連携や新しいアイデアの創出を期待する社員にとって、このようなオフィスは魅力的に映るはずです。
リフレッシュできる場所が備わっている
カフェスペースやリフレッシュスペースなど、社員がリフレッシュできる場所が整備されているオフィスは、社員の疲労を軽減し、業務に対する集中力を高めることに役立ちます。スイッチの切り替えができることで、生産性も向上するはずです。
オフィスグリーンが設置されたり、おしゃれなデザインが施されたりしていれば、オフィスでの勤務もさらに楽しく快適なものになるでしょう。
このようなスペースでは社内イベントを開催することもできるため、社員の帰属意識向上にも貢献します。
出社したくなるオフィスづくりのポイント
社員が出社したくなるオフィスは、いくつかのポイントを押さえることで構築可能です。ここでは、出社したくなるオフィスづくりについて解説します。
社員のニーズを正確に把握する
出社したくなるオフィスを構築する際のポイントとして、社員のニーズを正確に把握することが挙げられます。具体的には、アンケートやヒアリングによって意見や要望を集め、社員がオフィスに対して何を望んでいるのか、現状のオフィスの課題は何かといったことを明らかにします。
把握したニーズによって、オフィスをどのような方向性でリニューアルすべきなのか、レイアウトをどう変更するかなどを検討しましょう。
フリーアドレス・ABWなどに対応する
フリーアドレス制やABW(Activity Based Working)に対応することで、オフィスの働きやすさが変わり、出社したくなる社員が増える可能性があります。
ABWとは、業務内容に応じて最適な時間や場所を選択できる、自由度の高い働き方のことです。
フリーアドレス制やABWに対応したオフィスづくりによって、社員の働き方の多様性が増すのはいうまでもありません。また、これらへの対応は、生産性向上や人材採用に関しても効果が期待できます。
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- ABWについては、関連記事 「ABW(Activity based working)とは?意味やメリット・事例を解説」 にて解説しております。あわせてご覧ください。
集中ブースを設置する
集中ブースをオフィス内に設置することにより、web会議に出る機会が多い社員や、作業に集中して取り組みたい社員のニーズを叶えるのも、出社したくなるオフィスづくりのポイントといえます。
集中ブースには、パーテーションで区切られたオープン型だけでなく、個室や半個室になっているタイプがあります。web会議などのために高い防音性・遮音性を求めるなら、個室タイプが効果的です。ただし、消防法などへの配慮をする必要があるので注意してください。
コミュニケーションスペースを充実させる
出社したくなるオフィスづくりのためには、社員同士のコミュニケーションスペースを充実させるのもひとつの手です。対話のスペースを設けることで、新たなアイデアが生まれる可能性もあるでしょう。
コミュニケーションスペースの充実には、カフェスペースやリフレッシュスペースの設置以外にも方法があります。例えば、執務スペースにフリーアドレス制を導入したり、ミーティングスペースを可動式のパーテーションで拡張したりして、コミュニケーションの場をつくり出すことが可能です。
自宅などにはない機能性や利便性を提供する
自宅やカフェなどにはない機能性や利便性をオフィスで提供することで、出社したくなる社員も増えるはずです。
例えば、無料のコーヒーマシンやウォーターサーバーを設置したり、各座席に大型モニターやノートPC用の外付けキーボードを備え付けたりすることが挙げられます。企業内保育園や託児スペースを設けるのも、子育てをしている社員に対しては効果的でしょう。
このような設備の充実は、社員の帰属意識を高め、定着率向上につながる可能性があります。
定期的に社内イベントを開催する
出社したくなるオフィスづくりのポイントとして、定期的に社内イベントを開催することも挙げられます。
社内イベントは、社員同士のつながりを強め、従業員エンゲージメントを高めるのに効果的です。歓迎会やシャッフルランチのほか、社内表彰イベントの開催などによって、社員のモチベーションアップも期待できるでしょう。
社内イベントを実施するには、オフィスに社員が集まれるリフレッシュスペースを設けたり、デスクやパーテーションを移動できる柔軟なレイアウトにしたりする必要があります。
出社したくなるオフィスに向けたリニューアル時の注意点
社員が出社したくなるオフィスを作る場合、いくつか気をつけなければならないことがあります。ここでは、出社したくなるオフィスを実現するためのリニューアル時の注意点について解説します。
オフィスリニューアルの目的を明確にする
社員が出社したくなるオフィスにするには、リニューアルの目的を明確にする必要があります。そのためには、前述のように社員のニーズを把握し、オフィスの現状における課題を正しく認識することが重要です。
反対にいえば、課題意識や目的が不明確なままオフィスリニューアルを実施しても、あまり意味はありません。場合によってはリニューアルしても社員の出社率がほとんど変わらなかったり、生産性や定着率が向上しなかったりする可能性もあります。
適切なオフィスレイアウトと機能・設備の導入を行う
社員が出社したくなるオフィスにするには、オフィスのレイアウトや機能・設備を適切なものにする必要があるでしょう。 具体的には、コミュニケーション促進のためのスペースを設けたり、フリーアドレス制に対応したデスクや可動式のパーテーションなどのオフィス家具を導入したりすることが挙げられます。 なお、レイアウトやオフィス家具の設計・選定については、専門的な知見を持つ専門業者に相談することをおすすめします。
中長期的な視点による検証とオフィス改善を行う
社員が出社したくなるオフィスの構築は、一時的なリニューアルを実施して終わりではありません。中長期的な視点を持って効果を検証し、継続的な改善が必要となる点に注意してください。
リニューアルにより当初のオフィスの課題が解決しても、新たな問題が生じることもあるかもしれません。専門業者と相談しながら、長い目でオフィスを改善し続け、社員にとって快適な環境を構築していきたいところです。
出社したくなるオフィスの事例
出社したくなるオフィスを実際に構築し、社員が積極的にオフィスに集まるようになったケースもあります。最後に、オフィスコムが手掛けた、出社したくなるオフィスの事例をご紹介します。
グループ会社のオフィス統合を機におしゃれで働きやすい空間へ
グループ会社4社のオフィス統合に伴うリニューアルで重視されたのは、情報共有・連携を効率的なものにすること。フリーアドレス制を基本としながら、フランクなミーティングができるブースや共創スペースなどを設置しました。窓際には、パーテーションで区切られた集中作業用のデスクも用意。食品会社らしく清潔感がある快適な空間は、若い社員から「おしゃれ」「働きやすい」という好評価が集まっています。
壁を撤廃しオープンなコミュニケーションの場を構築
改修前にあった社員間のコミュニケーションの希薄さを解消するため、オープンな環境を構築しました。具体的には、背の高いオフィス家具をすべて壁際へ寄せ、間仕切りの設置もできる限り避けています。
冷蔵庫や本棚、自動販売機を部屋中央に配置し、人が集まるマグネットスペースとして機能させているのも特徴です。課題だった煩雑な書類管理は、個人用ロッカーを設置することで改善しました。
ビルの階ごとに用途が異なるスペースを設けて交流を促進
このオフィスは、本社ビルを改修したいという相談を受けてリニューアルしたものです。相談の際には「交流ができるキレイなオフィス」「人がつながるオフィス」にしたいというリクエストがありました。そこで、キッズスペースをガラス越しに見守れるファミリーワーキングスペースを設置したり、シェアオフィス兼コワーキングスペースとしてデザインしたりと各階ごとにコンセプトを変え、地域共創・交流の拠点として生まれ変わらせました。
オフィスコムがお手伝いさせていただいた企業様のオフィスデザイン集です。貴社の働き方に合ったオフィスデザインをご提案させていただいております。

魅力的なオフィスづくりに長けた業者に相談しよう
近年のオフィス回帰の動きに伴い、社員が出社したくなるオフィスづくりが注目を集めています。魅力的なオフィスは、社員の生産性・定着率の向上だけでなく、新たなアイデアを生み出したり組織の一体感を醸成したりする効果が期待できます。
しかし、魅力的なオフィスづくりには、さまざまなノウハウが必要です。自社のみで対応できない場合には、オフィスリニューアルに特化した専門業者への相談がおすすめです。
オフィスデザイン・オフィス移転の専門業者オフィスコムでは、オフィスデザインを含むオフィス移転トータルサポートプランと、専門スタッフがスムーズな移転を支援する引越しプラン、プロのアドバイザーが原状回復工事をサポートするプランの3つのプランを提供しています。
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