モダンなオフィスデスク「Fantoni ME」を徹底レビュー!

   

モダンなオフィスデスク「Fantoni ME」を徹底レビュー!

皆さんは、オフィスというとどのようなオフィスを想像しますか?「ベーシックなオフィス空間」「温かみのある木目のオフィス空間」「先進的なデザインのオフィス空間」「遊び心のあるオフィス空間」など、世の中には様々なオフィスが存在しています。

今回は「モダニズムのあるシンプルなオフィス空間」に焦点をあてて、空間を構成する家具に注目したいと思います。まず、ご紹介するのは見た目の第一印象が、無駄の無いフォルムと直線的なデザインが特徴的なGarageの「fantoni ME」です。

Fantoni MEの原点は、デザイン、機能、実用性を考えた二人のデザイナーによって生み出された。

なぜ、デスク一つでこんなにも空間の印象が変わるのでしょうか?それは、デスクのデザインにこめられた意思が空間全体へと波及するからです。ではFantoni MEに込められたメッセージを紐解いていきましょう。

>Fantoni MEの原点

Fantoni MEの原型は1968年に誕生した”Multipli”というシリーズです。このシリーズを生み出したのは、デザイナーであり建築家でもあるイタリアの「Gino Valle」、ドイツの「Herbert Ohl」です。二人は、タイプライターや電卓と同様にオフィスもまた仕事道具のひとつであると考え、デザインに加えて機能性と実用性を重視した製品作りに取り組みました。

Multipliの最大的な特徴は天板と脚のジョイント部分を45度の傾斜エッジにしたことです。これにより「板の厚みが実施より薄く見える視覚効果」「全体的にシャープな軽快感」「組み立てが簡単」などのメリットが生まれました。また、デザイン性と機能性、実用性を併せ持つ先進的なオフィス家具と認められ、ニューヨークのMoMAの常設コレクションに収蔵されました。

受け継がれるデザインとモダニズムへの想い

その後、「Mario broggi」と「Michael Burckhardt」二人のデザイナーが、モデルチェンジを行います。時代の流れに合わせて、スチールフレームを採用し45度の傾斜エッジのデザインとシンプルなフォルムはそのまま受け継ぎ、進化させたのがFantoni MEシリーズです。

スチールフレーム
時代の流れに合わせて、スチールフレームを採用。剛性を確保しながらモダニズムのもつ美しさを継承
45度の傾斜エッジ
MultipliからFantoni MEに受け継がれる、45度の傾斜エッジのデザインとシンプルなフォルム

モダニズムとはどういったものか?

ところで、あらためてモダニズムとはどのようなものなのでしょうか?直訳すると「近代的」と言う意味になります。このモダニズムが生まれた背景としては、ヨーロッパに長い間根付いていたデコラティブな文化(ロマネスク、ゴシック、ルネッサンス、バロック、ロココ)で発生した過剰装飾を否定する形で誕生しました。

モダニズムの原点は、無駄な装飾を省き、合理性や機能性を追求していく形にあります。合理性や機能性を求めると、シンプル過ぎる形になっていきますが、Fantoni MEを生み出したデザイナーが行ったように、意思を持ったデザインとして昇華させることで美しさが生まれます。

デコラティブ文化
ヨーロッパに長い間根付いていた過剰な装飾文化
モダニズム
過剰な装飾を否定する形で生まれたモダニズム

モダニズムが誕生した時代に、数多くの世界遺産となっている建築物を設計した、ル・コルビュジエは「住宅は住むための機械である」と残しています。 これこそが「シンプルで、美しく、機能的で合理的を歌ったモダニズム」を表していると言えるのではないでしょうか。

シンプル、機能性、合理性が組み込まれた、普遍的なデザインにこそモダニズムの美しさは宿る。

私達が、モダニズムを美しいと感じるのは、シンプルゆえに機能的設計が必要で、それを乗り越えて完成された美しさを感じるからではないでしょうか。 元来、私達日本人にはモダニズムに近い感覚を持ち合わせています。現代の和室の原型となっている、書院造、数奇屋造の設えはまさにモダニズムといえます。無駄をそぎ落とし機能性を持たせながら、素材や見せ方を大切にした、シンプルな和室の造りは日本人の心に染み付いているため、モダニズムにも馴染みやすさを覚えるのでしょう。

普遍的なデザインこそモダニズムの美しさ

一つの家具から、モダニズムを掘り起こしましたが、オフィス空間を考える際や、家具を選定するにあたって、家具への想いを深堀りする事で、違った見解や新しい側面が見えてくるので面白いですね。

 

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