企業の好事例から学ぶ、会議室の効果的な床デザインと色の選び方とは

オフィスの床というと内装の中では地味な部類に入るかと思いますが、実際は空間として視覚認識される面積としては広く、無意識に空間を印象付けています。そこで今回は、床のデザインに注目をして、印象の違いを見ていきましょう。

会議室に求められる機能性からどのようなデザインが適しているか事例を交えながら、解説いたします。

会社のブランディングを印象付けるデザイン性の高い会議室

来客が多い場合は、デザイン性を高めた会議室を設けるのがお勧めです。外部のお客様が目にする機会の多いエントランスと同様に、会社を印象付けるのが会議室です。ですから、会議室をデザインすることにより会社のブランディングを付加価値として表現できます。

会議室を複数設ける場合は、床のデザインを変えることでその空間の印象をガラリと変え、それぞれの会議室の目的や役割を視覚に働きかけることができます。

会議室だからこそ、床デザインの制約が最小限に

執務室では不可欠な床下配線が、会議室では不必要なケースが多いため、施工上の制約を余り考えることなく、床材を選定できます。タイルカーペット以外にもフロアタイルや自然素材など、デザイン性が高く、質感のある材質も選定できますので、会議室の目的や空間イメージに合わせた床のデザインを考えてはいかがでしょうか。

床のカラーリングによる印象の違い

会議室に使用する床のデザインやカラーの違いによる印象についても考慮してみましょう。カラー（色彩）は、人間に対して心理的な効果をもたらします。それは、大きく2種類に分けられます。

• 寒色（青や紫などの、冷たさを印象づける色合い）圧迫感を出さず、集中力を高める効果。
• 暖色（赤や黄色などの、暖かさを印象づける色合い）目を引きやすく、元気さや活発になる効果。

会議室の目的に合わせて、床のデザインやカラー（色彩）を変えることで、生産性の高い会議室を生み出すことができます。

床材の種類

オフィスでよく使用される床材は大きく分けて3種類です。

タイルカーペット

500角のタイル上になったカーペット。デザインやカラーバリエーションが豊富で張替えも簡単に行えます。使用用途が広くOAフロアーとも相性が良いためLANや電話配線などの床配線を行う場合に適しています。タイルカーペットの詳しい紹介は「オフィスの床材は、なぜタイルカーペットの使用率が多い？」をご覧下さい。

フロアタイル（塩化ビニール）

木目や石目がプリントされたプラスチック製の床タイル。木目などのパターンが豊富でデザイン性、耐久性が高く自然素材より廉価です。OAフロアーにも使用できますが、施工性や配線処理（欠きこみ）の容易さをタイルカーペットと比較するとOAフロアーには不向きといえるかもしれません。

自然素材（木、石、タイルなど）

フローリングや大理石などの自然素材。本物しか持たない質感や高級感があり、他の素材には出せないデザイン性が魅力です。ただし、比較的価格が高く。素材に併せた施工方法が必要となり、また配線処理の加工にも不向きですのでOAフロアーとの併用はほとんど行われることはありません。

会議室の印象を左右する床のデザインとカラー

今回は、会議室の床に焦点を当ててご紹介をしましたが、会議室の目的や会社のブランディングに合わせて、床材の種類や豊富なデザイン、カラー（色彩）の中から選定し、空間を作っていく必要があります。床の種類とデザインの組み合わせは多種多様です。また、実際の空間は床だけでなく壁や天井、設置される家具などによりトータルで形成されるものですので、迷われた際はお問い合わせ下さい。