今回の相談事は「会議室を作りたいがどう間仕切りをしたらよいでしょうか」と言うご相談です。 新しい事業をスタートアップされるお客様は、オフィスの賃貸契約を結んだのですが、オフィスをどう作っていけば良いのかご相談を受けました。 そこでまず、賃貸契約した図面を元にお話しを開始しました。
ー スタートアップなので、オフィス全体の面積が大きく取れないのですが、会議室と執務室はしっかりと作りたいです。
まずは会議室の利用目的をはっきりさせましょう。来客が多いのか、社内での利用が多いのか、多目的に利用する事が多いのか、何名で使用するのかなどをお聞かせいただけますか。
ー 会議室の利用目的をはっきりさせる必要があるのですか?簡単に4人で打ち合わせするスペースを作りるというのでは駄目ですか?
図面を見るとスペースが限られていますし、空間を間仕切るにあたっては、来客が多い場合は、話し声が聞こえにくい「施工型パーテーション」。社内での利用が多い場合は、簡易的な「ローパーテーション」と方向性を決めていく必要があります。
ー なるほど。それでしたら来客が多いし、スタッフにも話し声が聞こえにくい方がいいですね。
かしこまりました。施工型パーテーションの方向で考えていきましょう。
会議室の利用目的を明確にすることでどのように区切るのか、またスペースをどれくらい確保すればよいのかの手がかりが見えてきます。このように空間のゾーニングをする際はそれぞれの利用目的を明確にすることが大切になります。
ー 施工型パーテーションって、どんな種類があるのですか?
大きく2種類のタイプがあります。防音性に優れた「スチールパーテーション」。壁面のパネルデザインが豊富で低コストな「アルミパーテーション」。どちらもがっちりと壁面を作って部屋を作りますので、来客が多いお客様にはぴったりです。
ー スチールパーテーション、アルミパーテーションって予算的にはどのくらい違いますか?
一般的にスチールパーテーションは、アルミパーテーションの1.6~1.7倍です。機能面が高いゆえに高額になります。
ー 来客が多くて3名くらい、平均2名位なのですが、どのくらいの規模感になりますか。
全体スペースを考慮して、4名が打ち合わせできるスペースを確保できるように、およそ7.5㎡くらい打ち合わせスペースをパーテーションで設置しましょう。会議室のスペースは、使用する人数と他の空間(執務室など)との割合を考えて、決めていきます。スペースを決めたらパーテーションを設置する面積を確認していきます。
ー 設置する範囲は決まったけれど、デザインはどんなものがあるのですか。
まず決めなければいけないのが、パーテーションの構成(特に天井付近の欄間)をどうするかで大きく変わってきます。欄間部分をパネルで塞ぐと天井までが壁面となるために、密閉された部屋として扱われます。そのため消防法により煙感知機、火災報知器の設置が必要になったり、電気工事、空調設備が必要になったりと、パーテーション施工以外の工事が発生し、思わぬ費用がかかったりします。
ー 欄間をどうするかでそんなに違うのですね。塞がない場合はどうなりますか。
欄間オープンという形になり、密閉された部屋として扱われないため消防法には該当しません。また天井付近が空いており、空気が流れますので空調や換気の心配もありません。
ー なんだか欄間オープンの方が良さそうですね。
ただし、密閉性がありませんので防音性はなく音漏れは起こってしまいます。
面積と構成の方向性が固まってきましたので、次はいよいよデザインを決めていきます。デザインについては、次回事例を交えながらご紹介したいと思います。